大津波2階建て構造論(NHKスペ)の衝撃は大 [BM時評]

 7日夜放送の《NHKスペシャル「巨大津波 “いのち”をどう守るのか」》で、今回の大津波は2階建て構造になっていたという衝撃的な議論が出ました。防災対策上、非常に大きな想定変更を要求する観測があり、三陸沖、GPSブイに最初は2メートルの波高が押し寄せ、それが間もなく7メートルまで積み上がったのです。2階部分が積み上がるモデルとして、@押されていた大陸プレートの跳ね上がりで従来から想定されていた第一波、A沈み込むプレートとの間に長年堆積したV字地層でも活断層が目を覚まして跳ね上がり第二波――と考えられるようです。

 巡視船が沖合で10メートル級の波の壁に遭遇したのはまさにこれだったのでしょう。津波は岸に近づくにしたがい地形の影響で高さを増し、奥の谷間などでは最後に運動エネルギーを位置のエネルギーに変えて斜面を駆け上がります。三陸では結果として39メートルまでの大津波になったのです。仙台平野を深く襲った津波のボリュームの大きさにも効いたでしょう。12日午前0時15分から再放送があるので見ていただくとよいでしょう。

 前々から過去の大津波をプレート説だけで説明するのに不足感があったので納得しました。しかし、こうなると津波の防災想定を大幅に見直す、いや完全にやり直す必要が出てきました。ブログの反応はどう逃げるかの話に傾いていますが、こちらが本筋だと思えました。放送であるためにネット上の「はてなブックマーク」などでの注目が少ないのは残念です。