TPP参加問題、ソーシャルメディアでは反対数倍 [BM時評]

 環太平洋経済連携協定(TPP)の交渉参加問題で日経新聞の世論調査《TPP「参加を」45%、反対上回る 本社世論調査 内閣支持率横ばい58%》は「『参加すべきだ』が45%で『参加すべきでない』の32%を13ポイント上回った」と伝えましたが、ソーシャルメディアでは反対の意見表明がかなり優位に立っています。賛成に振れている既成マスメディアに対して、ブログやフェースブック、ツィッターで情報を集めている市民は反対派が数倍多数の傾向です。

 グーグルのブログ検索で、各キーワードを持つエントリー数を過去1カ月分集計すると以下のようになります。

  TPP ・・・・・・・・・・297,000 件
  TPP AND 反対・・・・・・108,000 件
  TPP AND 賛成・・・・・・33,300 件
  TPP AND 反対 AND 賛成・ 25,500 件

 「賛成」と「反対」の両方を持つ分を差し引くと、「TPP反対」82,500件に対し、「TPP賛成」は7,800件にすぎません。10倍の差が付きました。この計算をしないでも3倍の差があります。

 今年になって急速に国内利用者が増えているフェースブックはグーグルのウェブ検索で「site:ja-jp.facebook.com」と集計するサイトを指定して調べました。こちらもこのままで反対が3倍、「賛成」と「反対」の両方を持つ分を差し引くと、反対がほぼ10倍です。

  TPP ・・・・・・・・・・8,400 件
  TPP AND 反対・・・・・・1,450 件
  TPP AND 賛成・・・・・・・568 件
  TPP AND 反対 AND 賛成・・ 453 件

 ツィッターでの発言数は"buzztter"でモニターすることが出来ます。2日16時時点から過去1週間分はこうなっています。縦軸が最大値の大きさに合わせて縮まっている点にご注意ください。「TPP」全体のツイート数は「原発」を上回るほどになっています。  3番目にある「反対」のグラフは2番目の「賛成」に対して最大値「111」と「79」の比1.4倍大きく見なければなりません。目分量でも反対のボリュームは賛成の3倍程度はありそうです。一番下の「賛成」と「反対」の両方を持つ分は、ブログやフェースブックの分に比べると小さめです。ツイート出来る文字数の制限が効いているのでしょう。