インド大気汚染、信じられないほどのPM10値継続 [BM時評]

 年明けから大気汚染の深刻さは中国以上と伝えられているインドで、7日昼過ぎから信じられないPM10値が継続されています。大気1立方メートル当たり1985マイクログラムで測定上限の「2000」を超えている模様。デリー首都圏北西部のパンジャブ・バーグにある観測ポイントで、以下に掲げるグラフのように7日午後1時、「170」前後から一気に上昇、夜通し高水準のままです。インド環境基準の20倍にもなります。微粒子の粒が小さいPM2.5の方はせいぜい「120」程度で推移しています。PM10値は東部の交通拠点アナンド・ビハールでも7日夕に「813」に達しました。  地元紙ザ・タイムズ・オブ・インディアが「デリーと北京、どちらの汚染が酷いか」を6日に掲載したばかりです。健康被害がより大きいPM2.5の比重が高い中国と単純比較できないものの、インドの問題は行政が放置して取り組もうとしない点だと指摘します。そうなる理由は中国と違って市民からの抗議がほとんどないからだ、というのでは困った国です。

 しかし、医療関係者は「かつて無いほど大量の呼吸器系患者が、特に子供に多く見られる。このまま汚染が進めば子どもたちの肺機能が損なわれるだろう」と警告しています。

 昨年11月に書いた第391回「インド大気汚染さらに悪化、危険過ぎるPM2.5とPM10値」ではPM2.5が「1020マイクログラム」にもなった状況を捉えています。インドと中国では汚染源や気象条件にかなりの違いがあるようです。なお、日本大使館の「インドの大気汚染と粒子状物質(PM10及びPM2.5)について」にも中印の比較データがあります。