ガンを促進する側は「リノール酸系」の油。リノール酸は体内でアラキドン 酸という物質に変わる。ふだんから存在している物質ではあるが、これが過剰 になると有害性を発揮するとみられている。リノール酸系の油脂はファースト フード、スナック菓子などで多用され知らず知らずに大量に摂取してしまう。
対抗する抑止側は、魚の脂に多いEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)など「αリノレン酸系」の油になる。抑止できる仕組みはこうである。リノール酸のアラキドン酸への変換と、αリノレン酸系の体内変換には同じ酵素を使うため、αリノレン酸系が十分あればアラキドン酸は過剰に造られることがなくなるのだ。
食用油にはたいてい3グループとも含まれていて、使うならリノレン酸がリノール酸の半分はあるナタネ油を奨める。紅花油やコーン油はリノール酸の比率が極めて高く、リノレン酸はわずかだ。
リノール酸系油脂大量摂取が及ぼす悪影響はガンばかりではない。高コレステロール血症、動脈硬化、アレルギー発症、脳の機能障害さらには行動の「攻撃性」まで招くと、日本脂質栄養学会の研究者から指摘されている。(了)
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