読者の皆さんから寄せられた感想や意見、情報を、新着順に紹介します。(98/11-99/12)
◆第76回「臨界事故と揺らぐ原子力技術」で、
動燃に勤務経験があり電力会社とも仕事をされている方
からメール------10/15追加
電力がどのようなTQCを実施してきたか私はあまり知らないのですが、現在の仕事を通じて、確かに電力の品質レベルは高いと感じます。これに対し、科技庁管轄組織はレベルが低く、かなりのギャップが生じています。私は設置変更許可申請のため科技庁へ説明にいったことがあるのですが、審査官の理解力はかなり低く、その人が上司に提出するための資料を一緒に作っているという印象でした。人員が少ない割に多くの案件を抱えているので無理からぬ面もあると思いますが、恐いなとも思いました。
また、許認可に携わる人と実際に作業を行う人は一般に異なります。許認可終了後、担当者間のコミュニケーションが悪いと許認可内容を知らずに作業を行うことになります。
話は少し変わりますが、原子力の抱えるもう一つの問題について、指摘しておきたいと思います。それは、原子力が迷惑施設であるが故に、人員採用にバイアスがかかるという点です。
私も動燃に入社して驚いたのですが、事務などの一般的作業に当たる人は、人事を含めてほとんどが地域のコネ入社でした。これは地域の実力者と原子力施設設置者とのもたれ合いによるものですが、動燃の場合は度を過ぎている気がします。結果として、研究開発の運営管理や電力との折衝など、管理部等にその能力はなく、技術者あがりの管理職がその任に当たることになります。こういう人はもと技術者ということもあり、一般的に折衝は苦手です。従って、若い技術者は実用化の道筋も見えぬまま、無駄な研究開発を実施しがちになります。また、管理部等から十分なサポートが得られないため、技術者でありながらかなりの事務作業を強いられます。
技術者の採用時に、管理運営をやる人もいるとはっきりさせておけばいいのでしょうが、むしろ、予算は一人あたりならせば1億円、存分に研究開発ができます、と甘いことを言っていました。この点は電力会社はきちんとしており、技術者を採用する時にはっきりと管理運営要員として雇うことを前提とするようです。研究開発をやりたい人は、一部を除いてこなくていい、と言うわけです。
管理部等はコネ入社、技術者は研究開発指向というわけで、結局、動燃に管理運営のプロはどこにもいませんでした。その結果があの、管理能力のなさだと思います。
あまり知られていませんが、六ヶ所の再処理工場計画時、動燃も設計図を作って提案しました。この提案は結局フランスに負けました。また、ATR商用炉の設計もやりましたが、結局はABWRに負けました。このような無駄はある意味で全て、上記の人事制度の欠陥から来るものだと私は思っています。
◆第74回「大学の混迷は深まるばかり」で、
東京工業大の教員の方からメール------9/8追加
大変面白く読ませていただきました。ここに書かれていることは大学人として我々が感じていることそのままであります。感じていないのは大学を実際に動かしている教授陣だけでしょう。実際、独立法人化に関して最も問題となるであろう研究評価に関しては、日本人研究者のそうの薄さをつくづく感じます。その予算配分は実際には一線の知識など何もない政治的な教授陣のみが評価をしているのだから、当たり前なのです。
ここだけの話ですが、私の教授などははっきりと「内容なんか全然分からないし、読んでもいない」と明言しています。結局は大学のネームバリューや個人的な知りあいに高い点をつけるに過ぎません。これではとても真っ当なサイエンスが育つわけが無いと情けなくなります。あまり世の中では表に出ませんが、もっと大学の内部事情をマスコミでも明らかにしていって欲しいと思います。これからも頑張って下さい。
◆第74回「大学の混迷は深まるばかり」で、
Tさんからメール------9/8追加
大学がどんなものであろうとするのか、そのイメージの不明確さにはいらだちを感じていました。
社会人として何年も働いてくると、かつて大学で勉強したのとは全く違う分野について体系だった勉強がしたくなることがあります。しかし、かつて自分が教わったような社会性の無い教授たちの顔を思い浮かべると、一度に気持ちが萎えてしまうのです。
それよりも大きな問題は、大学が社会の必要とする人材を提供しようとしていないことです。
大学生から就職の相談をうけて最初に手を着けなくてはならないことは、自分について考えさせる事です。
自分は何がやりたいのか。何をしているときがハッピーなのか。
倍率2000倍としたら他の1999人に勝ることってあるのか。
多くの大学生は自分の価値を偏差値のような絶対値によって探せるものだと思っています。
それを、自分のオリジナリティーで勝負するしかないんだ。
その材料は、良くも悪くも今まで生きて来た20年あまりの人生にしかないんだ。と気づかせる事です。
日本のシステムは出来上がっていて、我々は小さなときから「選択肢のなかから一つを選ぶ」人生しか経験して来ていません。それがひ弱さにつながっているのではないか。
大学を選ぶときも、薄っぺらいパンフレットだけで、どうして自分が進むべき大学かどうか理解できるでしょうか。
ただ偏差値で自分を規定しているだけです。
95年のオウム事件では、多くの脱会信者と会いました。なかでも、若い元信者らは一様にオウムを批判する。しかし、「どうやって生きて行くの」と聞くと、「世の中も汚い事が多い」などという。
「でも、その社会で生きていくしかないよね」といえば、「何が正しい事なのか」と、すぐに答を与えられる事を欲するのです。
「推理小説をケツから読むような人生が楽しいか。成功も失敗もみんな経験。そこから自分なりの価値観を造っていくしかない」と言っても、すぐには意味が分からないようです。
多くの若者はそうなのだと思います。自分で価値観を創造する教育を受けていない。自分の価値を認識する教育を受けていない。
大学が社会と真摯に向き合う事を願ってやみません。
◆第72回「遺伝子を資源化するクローン技術」で、
東京大学人類生態の中澤さんからメール
団藤からのコメント------6/23追加
興味深く拝読しました。動きといえば,今朝の信濃毎日新聞に出ていましたが,鳥取大でラットの精巣にヒトの精子を移植して育て,それを取り出してヒトの卵子に受精させる実験が,「ヒトへの応用を前提としない」という条件で承認されたそうです。
クローン技術とはやや違いますが,生殖技術開発にかけるこの分野の人たちの熱意は恐ろしくなるほどです。
探してみたら,Yahooのニュースにもありました。
http://news.yahoo.co.jp/headlines/jij/990617/dom/13222801_jijdomx523.html
クローンに関して,貴コラムに触れられていなかった視点が一つあります。川端裕人「動物園にできること」(文藝春秋)で触れられているように,希少動物を保護しようという「種の方舟」論者にもクローンは注目されているそうです。この本を読んだときに,テロメアはどうなっているのだろうと疑問に思って少しWEBに書いたのですが(下記URL),
http://sv2.humeco.m.u-tokyo.ac.jp/~minato/mf_a20.htm#19990430
今回のNatureの記事でやはり懸念した通りだったと思い,Natureの記事内容もわりと詳しく説明しました。
http://sv2.humeco.m.u-tokyo.ac.jp/~minato/mf_a21.htm#19990528
もし参考にしていただければ幸いです。
ぼくの当面の結論としては,種の方舟計画には体細胞クローン技術は使えないだろうし,使うべきでもないということなのですが,団藤さんはどうお考えですか?
◇団藤からコメント
紹介されていたURLにあったミトコンドリアの問題は、まだ何かが隠れていると思える要因のひとつです。しかし、調べてみた限りでは何とも言えない感じなので、今回のコラムには見送りました。
この技術がどこまで使えるかは、しばらく研究が進むのを待つしかあるまいと思います。「神の摂理」の世界に突然、入り込んでしまったのに、我々のツールはあまりに貧弱です。
◆時評「脳死臓器移植に見えた底の浅さ」で、
Yさんからメール
団藤からのコメント------6/23追加
いつも「インターネットで読み解く!」を楽しく読ませて頂いております。ありがとうございます。
さて、臓器移植の件で、1つ思ったことがあり、メールさせて頂いております。
> 米国であれだけのドナーが出るのは、脳死になった段階で家族と話をして了解を取り付けるからであり、
とあります。私は米国在住ですが、私が住んだことのあるカリフォ
ルニア州およびニューヨーク州では、運転免許証の裏に臓器提供の
意志があるかどうか記入するようになっています。おそらく、他の
州も似たような制度になっているのではないかと思います。
アメリカでは身分証明書の提示を求められる機会も、車を運転す
る機会も、日本より格段に多いかと思います。ある年齢以上のアメ
リカ在住者のほとんどが、臓器提供の意志の有無を示すカードを
常に携帯していることが、ドナーが多く出る一因のような気が致し
ます。
これからも「インターネットで読み解く!」、楽しみにしております。
◇団藤からコメント
この件も承知しています。ドナーカード全体の普及率は6分1程度と聞いています。
http://www.tokyo-np.co.jp/toku/new_world/nw990311/nw9903114.htm
などを読んでいると、
「なかなか増えないドナーの拡大策として米政府は九七年末、臓器提供に際してスムーズに親族の同意が得られるよう、日ごろから家庭内で家族の提供意思を確認し合う運動を盛り上げたり」
といった状況のようですね。
◆第68回「日本の自動車産業が開いた禁断」------で、
Fさんからメール
団藤からのコメント------6/23追加
さて、「日本の自動車産業が開いた禁断」に関してましてひとつ疑問がありましたので、メールさせていただきました。
疑問といいますのは、ボルボ社の生産方式についてです。この本は私も読みまして、感想をトヨタ自動車の知人に聞いたことがあります。彼によると、本ではこうなっているが、実際にはボルボ生産方式は機能していないし、実質的には崩壊している、とのことでした。事実関係は確認しようもありませんが、私はそこでリーン生産方式の普遍性を納得しました。今回、この記事でオルタナティブとしてのボルボ方式が紹介されているのを見て、どちらが真に正しいのだろうか、との疑問を持った次第です。
もしよろしければご検討いただきますよう。
◇団藤からコメント
ボルボ社が自動車メーカーとしてトヨタに遠く及ばないのは明らかですから、トヨタの方がそう言われるのも当然でしょう。
しかし、日産が九州の工場で一本のラインをいくつかに分割し、分割ライン内ではボルボ的な総合的な労働を試みたように国内にも影響は与えていると考えています。ただし、本当のオルタナティブと言える段階にはないでしょう。
◆第69回「続・日本の自動車産業が開いた禁断」で、
業界アナリストからメール------5/6追加
ご連絡ありがとうございます。早速、続編のコラムは拝見しました。今回も非常におもしろかったです。
後半の雇用のお話は、今後非常に問題になる分野でしょう。わたしも仕事でいろいろ見ていて気づくのは、実は労働団体が一番、世の中に取り残されていることです。
これまでは「対経営者」と条件闘争をしていればすんでいたのが、「低公害対応」「情報化対応」という社会的な要請からrejectできない原因で、労働者(特に単純技能の労働者)の職がかなりのスピードで失われる世の中になってきて、困ったことに労働組合として何をなすべきかがわからなくなってきているのです。
なにしろその原因は内容が内容だけに非難できませんし、そもそも非難する相手がいません。場合によっては経営者側とタッグを組んで政府にロビー活動、ということにもなるでしょう。
ここいらあたりで、「進歩とは」「社会全体の厚生(公正でもいいでしょう)とは」と見直すことが必要なのかもしれません。
◆第65回「ネット検索に迫っている破綻」で、
"Academic Resource Guide"編集部からメール------3/12追加
小誌では毎号第一線の研究者や実務家による論文、エッセイを掲載している
のですが、前号では「インターネットで読み解く!」でも言及がなされてい
た「社会学系ウェブサイト全文検索サーチエンジン」の作者である富山大学
教員佐藤裕氏の原稿を掲載いたしました。内容は、「社会学系ウェブサイト
全文検索サーチエンジン」の目的と具体的な運用法法等についてとなってお
ります。
◆第65回「ネット検索に迫っている破綻」
電網かわら版『必読!マルチメディア』第36号
で、渡辺朝雄さんに、こんな紹介をしていただきました------3/5追加
==========================================================================
---◆最近のマルチメディアニュースから◆---
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●検索サイトの意外な実態!情報量膨張で破綻が迫る?
http://www.alles.or.jp/~dando/
団藤保晴氏が発行するメールマガジン「インターネットで読み解く!」1999/02/
25号は「ネット検索に迫っている破綻」と題し、ポータル競争の先頭に立つなど華
やかな話題の裏に潜む、Yahoo!やgooなど検索サイトの意外な実態を、自サイトの更
新反映状況を元に分析、論評した。
ホームページの新設・更新など急激に膨脹を続けている情報量に、gooなどロボッ
ト型検索エンジンの設備能力が追いつかず、データ更新の遅れや収集漏れが目立ち
始めた。Yahoo!などディレクトリ型サービスも、新規登録申請件数のうち2、3割し
か登録できない状況。
「ビデオリサーチ調査結果」(http://www.videor.co.jp/inf/990113.html)では、
インターネット利用経験者が急増する反面、利用価値を見つけられずリタイヤする
ユーザーが経験者の3分の1もいる。
情報洪水の中で、既存の検索サービスに限界が見え始め、全文検索システムを生
かした専門分野別のミニ検索サービスや、日本語ページだけに特化したサービスな
ど「賢いやり方」が望まれる。
> 皆さんにご協力いただいた電網かわら版のアンケート調査でも「頻繁に利用す
> るページは?(複数回答)」との質問に、回答者の58%が「検索サイト」を上げ、
> 2位の「趣味や娯楽のページ」(43%)、3位の「仕事や研究に関するページ」(37%)
> を引き離してトップであった。
> 私も時々検索サイトを利用するが、欲しい情報に行き着くには、皆さんも何度
> も経験していると思うが、精神的にも時間的にもかなりの労苦を要する。(>_<)
> 昨年来、検索サイトの異変を薄々感じ、Yahoo!の登録問題もネット上のあちこ
> ちで議論されてはいたが、理由は不透明なままであった。その答えが今回の団藤
> 氏のコラムで概ね明確になったと思う。
> 実際、初心者がネット検索を使いこなすのは極めて難しく、上記のようにネッ
> トからリタイヤする要因の一つが検索サイトにあることは間違いないだろう。ポ
> ータルを目指し、様々なサービスを次々と打ち出す検索サイトだが、本業を疎か
> にして副業に手を染めた結果の悲惨さは枚挙にいとまが無い。
> 「賢いやり方」が大手検索サイトを駆逐する日も近い?!
> 氏及び「インターネットで読み解く!」については、後述する。
◆第65回「ネット検索に迫っている破綻」で、
京大大学院生・馬場肇さんからのメールと
団藤からのコメント------3/5追加
※馬場さんは、本文中で全文検索システム関係で紹介させていただいた方です。宇宙物理が専門ですが、このシステムに関心を持って仕事をしていらっしゃいます。
ご連絡ありがとうございます。
早速過去の連載も含め拝見させて頂きました。膨大な情報とそれを読み解
く確かな分析、そして短い中にも鋭い指摘を盛り込むその文章技術的な面
において、さすが新聞記者ならではのコラム、と感服いたしました。
さて、記事を読ませて頂きまして、大筋においてまったく異存ありません
が、数点気になったので感想をお送りします。「釈迦に説法」になってい
る部分が多いかとおもいますが、その場合はご寛恕いただければ幸いです。
> 「120%」が示す意
> 味は、検索対象以上のディスク容量が必要になるということだ。世界中のサー
> バーにあるファイルの量を考えると、空恐ろしい。
ご承知の通り、テキストデータということを前提にしますと、これは不可
能なことではありませんし、むしろ簡単なことだとさえ考えている向きも
あります。すなわち、かなりの初期投資が必要であることには変わりあり
ませんが、決して不可能な金額/規模ではありません。むしろ、問題はデー
タ取得の部分にあり、端的に言ってネットワーク回線の混み具合いに起因
すると考えられているようです。
> こうしたミニパワーが、気付かないところで増えているのかも知れない。各
> 分野ごとに整備されれば、巨大な商業検索サービスを補完してくれるだろう。
> しかし、インターネット初心者が、容易に行き着けるところでないことも確か
> だ。
前段の二行についてですが、私は「ミニパワー」という程度では少々引っ
掛かりを覚えます。むしろ、もっと積極的に「あるべき方向を示している」
ように考えます。
分野によっては将来的に、個人/ボランティアグループベースでなく、既
存のエンジンと変わりない商業ベースの、ただ検索母集合を絞りこみその
かわりに即時性を高めた専門検索サイトが現れる可能性があるともおもっ
ています。ユーザ対象を絞り込める媒体なら、広告する側にとっても有利
なはずだからです。
# 確かにフレッシュアイはかなりこれに近いとおもいます。
ただ、現状サイトの多くが「すぐに行けないところにある」という後段は
全く賛成です。この種の検索サイトの多くは既に Yahoo! 等にも登録され
ているとはおもいますが、Yahoo! 自体が複雑化しているために発見でき
ないということなのでしょう。もっとメタなものがあれば良いということ
になりましょうか。
# そのような分散検索の研究も行なわれているのもご承知の通りです。
# 研究段階に留まっており、なかなか成果が目に見える形では現れない
# ような気もしますが...
> だからインターネットを利用している人の実態として、代表的な検索サイ
> トを利用しても多すぎるヒット数に音を上げてしまい、思ったような情報が取
> れない人が非常に多いのではないか。
もちろんそうですが、ヒット数の多さだけではないようにもおもいます。
「環境ホルモン」「政治」「音楽」のような広い範囲を指す言葉は、専門
化が進むほどに現れにくくなる傾向があります。素人の感想文ならばいざ
知らず、専門家が書く文章において、そのような曖昧な概念の言葉で説明
することはまず有り得ず、特定の分化した専門用語で説明しようとするわ
けです。しかも、良心的な書き手ほど正しい用語を用いようとする傾向は
強まります。その結果として、「検索ユーザが真に欲しい情報の載った有
用なページであるにも関わらず、与えた検索語が曖昧すぎたために、その
ページは検索システムによってrejectされる」という、ねじれた傾向が強
いようにもおもいます。
現状では意味解析は困難ですから、検索キーワードが含まれていないもの
は引っ掛かりようがありません。ですから、検索母集団を特定分野に絞り
こんだからと言っても、上は避けようのない問題と言えましょう。しかし、
絞りこんであればそこからが違うはずです。確かに、1ステップでは行け
ません。ただ、そこで引っ掛かったページは直接的な関連がないというだ
けで、(本当の意味での)ゴミページではありませんから、そこから張られ
ているリンクには意味のある関連情報が含まれていると期待でき、それな
らば2-3ステップ踏めば本当に欲しいところに到達できる可能性は高いと
思われます。
既存の Goo その他でも同じようなことはできるはずですが、
> その件は置くとして、注目したいのは全文検索システムを利用して、専門分野
> 別の検索システムが構築され始めている点である。汎用の検索サービスでは、
> あまりにもゴミが多すぎるから、検索の対象範囲を限ってしまえというのだ。
というように、一瞥しただけで判断できてしまうようなゴミの多さが、検
索結果からの「つれづれ歩き」の妨げになっていることは明らかですから、
そのようなゴミを少しでも除くための threshold として、専門検索サイ
トは有用に働くはずです。
> FreshEyeが過去1ヶ月間に更新されたページだけのデータベースに特化し
> ているように、日本語ページだけに特化するサービスが出来れば、2000万
> URLくらいの規模で網羅性が高いデータベースが可能だ。そういうページ
> 検索が現れないかと、時に夢想している。
網羅性の高いデータベース*も*欲しいという考え方は充分に理解できます。
ただ、団藤さまのように「検索の達人」クラスの方ならばともかくとして、
「リタイア」と判定されるような初心者ユーザがそれほどまでに網羅性を
必須にしなければならないのか、かなり疑問におもいます。
結局のところ、私の意見としては、
機械的に乱暴にかき集めただけで網羅性をうんぬんする
(それでも他に対応する方法がないから
しょうがなくうんぬんしている面があると思っているのですが)、
現状の全文検索システム
よりも、
検索母集団を、
少なくともその専門分野に関してはプロ級の方が
人手(半自動)でかき集め、
その後の検索インデックス作りを、Yahoo! のような人手でなく、
全文検索システムに任せてしまうという折衷的な方法
の方がより良いに違いないという「願望」の方が大きいとはおもいます。
あるいは、集中から分散へ、メインフレームからPC/WSへのダウンサイジ
ングへ、とでもいうような一般的なアナロジーに例えてみたいだけかもし
れません。しかし、それらのメンテナーは通常は自分達の知的利益のため
に検索サイトを作っている例が多く、その妥当性については機械的なもの
よりはマシだろうと期待できます。
一方で比較すべき対象であるディレクトリシステムですが、米 Yahoo! で
は専門の librarian を雇ってこれ以上分類が発散しないように努めてい
ますが、Yahoo! Japan の初期には本家の階層構造をそのまま直訳で持ち
込んだだけで、実際には時給いくらの学生アルバイトが分類しているとい
うヒドイ話でした。もちろん、現状は改善されているとおもいますが、そ
れでもたかだか10数人のチームだけで網羅的に分類できると考えるのは、
私には信じられません。その努力とポリシーは認めますが...
感想は以上です。長々と書きまして失礼致しました。
今後ともよろしくお願い致します。
◇団藤からコメント
ご指摘、私の考えとも大半、共通かと思います。gooからの講師もトラフィックのことを心配した発言をされていました。しかし、現実に設備容量が足りない訳ですし、一般向けに理解を求めるには、私のレトリックのようになると思います。ところで、こんな力の入ったメールを死蔵するのはもったいないので、是非、掲示板に転載させて下さい。
◆第61回「パソコンとテレビの明日は」で、山猫さんからのメール:------2/21追加
初めまして山猫と申します。第61回「パソコンとテレビの明日は」を拝見しま
したが同感です。情報家電の将来が、全てパソコンの発展課程の延長上にある
ような論調には異議を感じています。特にこうした論調の根拠は、パソコン技
術のスタンダード全てを握っている米国の宣伝文句に踊らされている部分もあ
る様に思います。しかしこのままではTVを中心とした非PCの情報家電の発展も
米国のスタンダードに支配される可能性が高い様に思います。
日本は欧米に比べて情報通信分野やソフトウェア産業分野に於いて大幅な遅れ
をとっていますが、こうした分野は以心伝心を信条とする日本人の苦手な部分
であって、民間主導でほっておいただけでは劇的な向上を期待する事は出来ま
せん。こうした分野こそ官民一体となった産業政策が必要ではないでしょうか。
ソフトウェアに関して言えば、一般的にパソコンで利用しているアプリケーシ
ョン(ワープロ、表計算、データベース、スケジュール、グラフィック、ブラ
ウザ、メール)等をバージョンアップを重ねながらパッケージとして販売する
時代は終わったと思います。こうしたアプリケーションは、誰もが無料で活用
できて当然の物であり、Microsoftが独占的な供給を行うたぐいのソフトウェア
ではないと思います。例えばこうしたアプリケーションをTVのコンテンツの様
に、無料の電波に載せて配信するようにすればどうでしょうか。民間のTV局で
は、TV信号の隙間VBI(VerticalBlankingInterval)を利用したデータ受信機能
(ビットキャストやADAMSなど)で成果をあげています。TBSがビットキャスト
を利用したPC向けのデータ放送「データパレード」でブラウザを配信して話題
になりましたが、こうした分野こそNHKなどの公共放送がリードすべき分野では
ないでしょうか。
TVの情報コンテンツの様にソフトウェア・コンテンツが配信されるシステムを
TV(Televison)に代わるTW(Telework)と呼ぶとして、こうしたTWはなにもフ
ルデジタル放送を待たなくても現在のTV信号の隙間VBIを利用したデータ受信機
能で対応可能です。こうしたデータ受信機は、TVアンテナ用の無線モデムを内
蔵したTWコンピューター(TW専用機)やパソコン用の専用ソフトとして無料配
布すればいいと思います。利用料金は公共放送なら特別な受信料で、民間なら
広告費でまかなえばいいわけです。TWシステムは、官民一体となって日本独自
の技術で推進していかないと駄目だと思います。アプリケーション等は、Just
systemなどを中心としてMicrosoftのOfficeソフトと互換性をとっていけばいい
わけだし、OSに関しては日本のTRON(http://tron.um.u-tokyo.ac.jp/TRON/)
やアプリックスのJBlend(http://www.jblend.com/index2-j.html)等を積極的
に活用すればいいと思います。
TWのビジネス分野での応用は、TVアンテナ無線モデムの代わりに、送受信可能
な構内無線モデムを内蔵させることで利用可能になると思います。ビジネスモ
デルとしては、構内無線アンテナを経由した構内TWサーバー・クライアント型
モデルとなりますが、TWワークステーションの主要機能は、E-Mailやボイスメ
ール機能を中心とした構内通話機能となるでしょう。これは一般のTWシステム
がコンピューターとTVの融合とすれば、ビジネス分野においてはコンピュータ
ーと構内電話を融合したものとなるとの予想からです。
一般のTWではアプリケーションソフトだけでなく、当然Webベースのドキュメ
ントも配信するようにします。政府や行政における情報公開に利用したり、経
済情報、環境情報、緊急災害情報、教育分野などの利用に活用できます。こう
した情報は、TV電波等の無線接続であるかぎり基本的に一方通行ですが、逆に
有害な情報も排除可能だし、ハッキングなどの被害を受けることもありません。
もし双方向の情報発信が必要であれば、既存のインターネットを組み合わせて
使えばいいわけです。
さらに将来、放送がフルデジタルで行われるようになれば、テキスト、音楽、
映像、アプリケーション等を自由自在に配信できるようになるでしょう。その
時にはTWは、新しいステップであるTX(Teleextension)へと進むと思います。
有線接続を基本としたネットワークコンピューター構想は、通信費の問題から
挫折しましたが、無線接続を基本とするTW構想は、特に日本の様な国にとって
有効な手段となるように思います。
また、非PCの情報端末としては、携帯電話やPHSの存在が重要になってくると
思います。
日本に於ける携帯電話の普及は、4000万人以上にもなっていて、これは先進
国ではダントツの普及率です。しかも日本に於ける通信料金は、先進国では
ダントツに高いわけですから、所得の大部分が通信料金の支払いにまわり、
その他の消費にまわせない分、景気の落ち込みに拍車をかけているという声
も納得がいく話です。しかしこの携帯電話の普及率は日本にとって追い風に
なるものです。なぜなら携帯電話こそウェアラブルコンピューティングの基
本になるものだからです。実際、現在のPDAとかノートパソコン等のモバイル
は、情報の同期化や情報の漏洩、消失、盗難などの問題を抱えています。し
かしこうした情報を単に端末に呼び出すだけの携帯端末で利用するなら、同
期化や安全性の問題を考えずに済むわけです。
実際に携帯電話は、こうした携帯端末としての方向に進んでいます。'98年4
月に国際規格化されたWAPは、PHSやデジタル携帯電話(PDC)など全てのワイ
ヤレス環境に対応し、インターネット上のコンテンツを利用するためのプロ
トコルで、IDOは'99年4月にスタートする「cdma One」でサービスを提供する
としています。又、IDOと共同でcdmaOneを導入するDDIは、同社のインターネ
ット接続サービス「DION」で、'99年春以降、電子メール、ニュース、天気予
報、情報検索などWAP対応サービスの開始を予定しています。
さらに'98年7月には、NTT移動通信網(NTT DoCoMo)がWAP Forumのメンバー
となり、WAP対応の携帯情報端末を開発すると発表していますが、携帯電話か
ら直接オンラインサービスを受けられるサービス「iモード」を、'99年2月か
ら開始します。iモードでは、E-MailやテキストベースのWebブラウジングと
いった基本機能のほか、モーバイルバンキング(預金の残高照会や振込、振
替など)やチケット予約、乗換案内サービス、占いなどの幅広いサービスが
提供される予定です。
こうした機能は、PDAの機能を携帯端末に移行しただけですが、携帯端末その
もののオンライン機能をフルに利用したサービスも考えられます。例えば日本
では音楽CDのインタラクティブ配信で専用端末を使ってMDにダウンロードする
サービスが始まりますが、携帯電話自体にMP3プレーヤー等の機能を持たせて、
携帯電話そのものに音楽CDのインタラクティブ配信を行うサービスを行えば、
携帯電話にイヤホンを差し込むだけでウォークマンに変わります。
また電子マネーの利用では、携帯電話で金融機関にアクセスし、電子マネーを
ダウンロードし、携帯電話そのものを電子ウォレットとして利用することが可
能になります。この場合、個人間で携帯電話を使って電子マネーのやりとりも
出来るし、携帯電話で商店に連絡し電子マネーを送信するだけで買い物ができ
るようになります。
携帯電話そのもののウェアラブルコンピューティングに関しては、メガネ形デ
ィスプレー装置を接続したり、GPS機能などを追加すれば、様々なナビゲーショ
ン機能を持たせることも可能になります。その他、心電図などの情報をそのま
ま病院に転送するとか、行方不明の高齢者を探す手段に利用するなど、様々な
展開が可能になります。
将来のパーソナルコンピューティングは、こうした携帯電話が発展したウェア
ラブルコンピューターと、自宅に設置したホームサーバーとをダイヤルアップ
でワイヤレスに結んだ通信網を中心に進んでいくのではないでしょうか?
携帯電話と自宅に設置したホームサーバーとがリンクできれば、サーバーの音
声認識機能により、サーバーにリンクした自宅の家電を自由自在に遠隔操作す
ることも可能になります。ビデオの録画予約を忘れても遠隔で録画予約できる
し、家に戻る前にクーラーで温度調節を行ったり、冷蔵庫のデータベースを調
べて買い物すべき物をチェックしたり、自宅のDVDや本のデータベースを見て
買い物の参考にしたりできます。
この様な非PCのTWや情報端末とが、ホームサーバーと連携しながら発展してい
くのが実際の情報化の姿になるのではないでしょうか?
◆第63回「若者・流行歌・音楽文化と著作権」で、Mさんからのメールと
団藤のコメント:------2/3追加
僕はかなりマニアよりの音楽ファンで、一時期はチャートなどはまったく興味が無かったのですが、MP3の登場でヒット曲はネットから落とすという習慣になってしまいました。もちろん非ヒット曲はCDで買ってるんですが。ただでさえヒットする曲としない曲の差が大きくなっている状況で、そうした状況を忠実にトレースするようなMP3文化は、今後の音楽文化を考える上で非常に興味深いと思います。
◇団藤からコメント
私はもともと音楽とは、とてもプライベートなものだと思っています。今のメガヒットの存在は何やら妙な感じです。メガヒットを聞きながら、それぞれにインディーズ系の音楽も聴いているのだよ、ということもあるかも知れませんが・・・。おっしゃるように、テクノロジーがそれを増幅しているのは間違いありません。
そして、アジア諸国のポップスをときに聴きますが、もっといろいろな陰影を持っていて、素材も社会的だったりします。メガヒットを支える若者が30代になる次の世紀初めには、当然、メガヒットの質も今のままではいられないとみています。
◇Mさんからコメント
そうなんですよね、商業的理由から感動の最大公約数を狙う音楽が現れ、実際にそれがヒットすると違和感は大きくならざるをえません。
陰影、という視点から考えると、確かにメガヒットにはそういうものが足りない気もしますね。ヒット曲というものは、良くも悪くもその時代の人のコミュニケーションを投影するものかもしれません。なんとなくですが。
山下達郎は、「歌は世につれ、世は歌につれない」と言いました。さすが上手いことを言います。
◆第22回「太陽を友に暮らそう」で、中川さんからのメール:------1/10追加
はじめまして、市民の共同出資で太陽光発電所の設置運動を進めている「太陽光・風力発電トラスト」運営委員・中川と申します。(飯の種の職業は訳あってあきらかにはしておりませんが・・・これでは飯は食えません。たはは・・)
第22回「太陽を友に暮らそう」を検索エンジンで見つけました。
さすがに新聞記者だけ有ってちゃんと問題点を見てらっしゃると感心しております。
あのエコアイスと言う大馬鹿機械を据え付けるより太陽光発電設備を設置する方が良いと言うのは誠におっしゃる通りで、当方のHPでも「エコアイスの嘘を暴く」として主張させて頂いております。
太陽光発電は御存知の様にエネルギーペイバックタイムから考えても、社会的に導入すべき物と考えますが、如何せん、この国では将来不良資産となる事は避けられない原子力を国策として推進すると言う誠に阿呆な政策を取りつづけている事は良く御存知の事と思います。
この現状は解決されねばならないと考えて運動を進めています。その内容に関してはトラストのページをご覧頂きたく存じます。
参考にもなろうかと思いますので、もし、このメールにて興味を持たれましたら、当方のHPもご覧頂ければ幸いかと存じます。
◆「パソコンとテレビの明日は」で、Hさんからのメール:------12/27追加
非常におもしろく読まさせていただきました。
特にパソコンがメディアの一部であるという意見には賛成です。
ただ、だからといって家庭内にサーバーが導入できるとも思いません。
その一番の理由が価格に有ると思うからです。
大型テレビが売れ出したのはやはり価格がこなれてきたからで、いくら安くなる
と言っても一月3000円位で毎朝配達してくれる新聞の代わりにはならないの
ではないでしょうか。
レンタルビデオが一日200円で借りられればいいのではないでしょうか。
テレビの文字ネットレベル(無料)のサービスでスポンサーが付けば普及すると
思います。
もうすでに情報過多になっているような気がします。
ただコミュニケーションのツールとしては発達すると思いますので、インターネ
ット経由のテレビ電話などは発達するのではないでしょうか。
むしろ電話を中心としてメディアが展開するような気がします。
郵政省は情報に払うお金が将来増えると予想して事業を組んでいますが、果たし
て思い通りになるかは疑問です。
自分の場合を考えてもプロバイダーに支払う接続料金を何とかしたいと考えてい
ますし、それに伴う電話代も何とかして欲しいです。
もうしばらくの間(10年ぐらい)はテレビが家庭内メディアの中心で有り続け
ると思うのですが。
それでは
◆「未来エネルギー核融合の挫折」で、Kさんからのメールと
団藤のコメント:------12/16追加
第59回「未来エネルギー核融合の挫折」について、多少核融合研究と関わっていた立場から、一言。
「このまま核融合研究を続けていっていいのか」ということについて、学生時代の指導教授(核融合専門)と話したことがあります。
教授曰く、「将来、必ず石油がなくなる時が来る。その時どうするのか?昔の生活
、例えば江戸時代の生活まで戻れるのか?たぶん不可能だろう。その時のエネルギ
ー源の、選択肢の一つとして核融合も考えてもいいのではないか。」と。
さらに、「それは、確かに汚い装置かもしれないが、核融合によってもエネルギー
が取り出せますよ、ということを実験的に示しておくのが研究者としての役割では
ないか。それを実際に選択するかどうかは別にして」と。
教授自身も、そのように自分を納得させて研究をしているそうです。
個人的には原子力エネルギーを否定的に思っているそうで、その気持ちと葛藤しな
がら研究をされてきたそうです。
現状の知識の枠組みでは、核融合は使い物にならないとわかっている。
ITERを建造しても、重水素とトリチウムを使って実験するのは、炉壁の放射化の観点から避けた方が良いのではないかと。
少なくとも、大学の研究者は、そのことを一番よくわかっています。
だから、ITERを新しい知識の枠組みを形成するための、たたき台(実験台)として
考えていると思います。
したがって研究者の立場から、「ITER計画を止めよう」とは言わない訳です。
現状の知識の枠組み(パラダイム)では、不可能でも、新しい知識の枠組みでは可
能かもしれない。
しかし、その新しい枠組みは、見つかるかもしれないし、見つからないかもしれな
い。
それは、時間スケールの問題であると思います。
その時間スケールを区切るのは、行政の役割であって、いついつまでにできなかったら研究打ち切りという決定をしなくてはならない。
研究者自身から、「研究費を止めろ」なんて、自分の首を絞めるようなことは現実的にはありえないと思います。
行政は行政で、自分の省庁の研究機関があることで、省庁としての存在意義があり、さらに天下り先が確保できる。
そのため、研究打ち切りという判断は、行政には決して出来ない。
したがって、延々と核融合研究は続いて行く。
日本で、一度決定した方針が変わるなんてことがあるとしたら、どんな過程を経れば可能なんでしょう?
外国からの圧力しかないのでしょうか?
そこに私は興味があります。
以上、経験と、思っていることを交えて、コメントさせて頂きました。
◇団藤からコメント
私は、科学部員として一番多くのタイプの核融合実験装置を実際に取材した記者の1人だと思っています。おっしゃるような研究者の心情であることも存じ上げています。ゴーかストップかは、政策として決定されるしかないでしょう。未知の領域があれば探求するのが科学技術の常です。
自民党政権が倒れて、連立政権になっても何も変わらなかったというのが、ショックと言えばショックでしたね。でも、それは政策としての対案が存在していなかったからであり、この国の「属性」ではないでしょう。対案を提示するシンクタンクのような存在が、米国に比べてあまりに貧弱です。そして、科学者・研究者の側でも、いろいろな方向に手を伸ばすパイオニア精神が希薄です。多様な価値観が交錯する中からしか、「対案」は生まれないし社会的な力を持たないと考えています。
◆「パソコンとテレビの明日は」で、Aさんからのメールと
団藤のコメント:------12/16追加
Aさんから再コメント---12/27追加
別にインターネットをやろうと思って
ドリームキャストを買う人がいるのかな・・・
ゲームやりたくて買うわけですよ
ドリームキャストは。
通信ゲームだって
ソフト以外に金かかるでしょう
まだまだ先のことですよ。
日本がアメリカに比べてインターネットが
普及してないのも
電話代ですよ、日本高いもん
それに遅いし。
javaとか音声とかさぁ
できるかもしれないけど
まず電話代安くして回線速くしろといいたいね
それからだよ。
それに音声聞きたくてインターネットしてる奴なんていないでしょ
javaとか絵とか重いし。
あと
任天堂の携帯型機ゲームボーイが一人立ちするのに、ヒット作「テトリス」ひとつで
足りたゲーム業界だ
これ言い過ぎだと思うよ。
日本のゲーム業界は
スクウェアしだいですから
ゲームボーイもプレステも
売れたのは
スクウェアのおかげですよ。
◇団藤からコメント
「パソコンとテレビの明日は」で書いたことは、近未来のポテンシャルについてなのです。ドリームキャストの売れ方について、正直、どちらでもいいと思っていますが、次々に現れているパソコン以外の機器の可能性に注目したいと思っています。
ゲームボーイについての「言い過ぎ」は、私の言葉ではありません。9年前に任天堂の本社で、開発チームと直接取材して聞いた言葉です。
インターネットの可能性は、想像されている世界より広いのではありませんか。音を拾いたくてインターネットをしている人も知っていますし、まだまだ不便なJAVAに熱をあげている人も知っています。
◇Aさんから再コメント
確かに
インターネットの可能性は面白いとは思います。
ただ現実問題としては重いし、ダウンロードも長いしね・・・
実際おもしろいんだけど。
パソコン以外の機器の可能性については私も期待はしています。
こういう動きがあるのは
すべてはパソコンの値段が高くてソフトが使いにくいということですよ。
(いらないソフトもたくさんついてくるし)
教育を変えればなんとでもなることでしょうけど
まずインターネットの面白さ、便利さを伝えないと人はついてきませんよね
それを知らない人が多すぎると思う。
あとメールの面白さとかね
メールだけでかなり遊べますからね。
インターネットの面白さとか
やっぱり触ってみないとわかんないですからね
任天堂のゲームと同じで。
個人的には安価なインターネット機器の出現を期待しています。
だけど文字打つものキーボードいるから
キーボードはなくさないとだめね
そうすると音声認識が快適に使えるようになってからでしょうね。
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