京都商品開発ストーリー
閲覧への招待


 第125回「ノーベル賞・土壌外に落ちた種たち」でご案内した通り、今回、希望の皆さんに読んでいただくのは、1989年から翌年にかけて、私の勤める新聞社の第二京都版で連載した企画「うちのヒット商品」と、並行したパソコン通信での読者とのやり取り・コメント・関連取材からなります。一度、刊行物にしかけたことがあり、新書1冊分くらいのボリュームです。ゆっくり読んでいただきたいと思います。ある意味で似通った企画、NHK「プロジェクトX」には商品開発における科学性が足りない――とは私の従来からの主張です。ここで見られる商品開発の在りようは、自信を失いかけている日本の明日を拓く上で、今なお多くの示唆に富んでいると思います。

 地方版が記事データベースに収録されるようになる前の記事であり、現在では図書館で古い新聞を繰るでもしなければ読めません。ただし、私の会社の法人著作権が絡んだものです。一般公開する訳にいきませんから、なじみの読者に限って閲覧していただく仕組みにしました。氏名・住所(市区町村名で結構)・年齢・職業に加えて、過去の連載について400字以上の感想をお書きいただき、電子メールで「京都商品開発閲覧」と題して団藤までお送り下さい。感想はまとめて公表するので、匿名希望の方は感想の最後に匿名の旨記入して下さい。折り返し、IDとパスワードをお送りします。著作権問題があるので、外部への持ち出しは禁じます。

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------- こんな内容です -------

「独走商品の現場・京都」
 〜新聞とパソコン通信で語る二十五社の市場開拓型商品開発〜


 京都にユニークな企業群が存在することは広く知られている。高い技術水準を武器に伸び、全く新機軸の製品を生み出して従来存在しなかった需要と市場そのものを作り出す「市場開拓型」が多い。日本の企業は他社の売れ筋商品によく似た商品を開発しては利益を上げがちで、知的所有権の面で世界中から厳しい批判にさらされている。それと際立って違った営みが、ベンチャー色の強い企業群によって、京都盆地から一部は琵琶湖東岸にかけての狭い地域に集中して展開されてきた。自動車、電気製品を始め民生品技術を中心に米国を上回り始めた日本製造業の技術水準が、物まねに終始して生まれ得たはずがなく、こうした、規模は比較的小さくとも、独創的な企業の輩出に基盤を置いているはずである。京都はそうした企業を、いくつかの理由で全国平均よりも多く生み出したと思われる。(前書きの一部)

 《目次》
§0  はじめに
§1  カード型pH計……………堀場製作所
§2  静電気防止繊維……………日本蚕毛染色
§3  37形テレビ………………三菱電機京都
§4  カラー写真直接製版機……大日本スクリーン製造
§5  遠赤外線警報機……………竹中グループ
§6  無補水バッテリー…………日本電池
§7  CD包装機…………………京都製作所
§8  一粒タイプまんじゅう……タカラブネ
§9  硬質レジン歯………………松風
§10 ゲームボーイ………………任天堂
§11 高吸水性樹脂………………三洋化成工業
§12 組み合わせ式計量機………石田衡器製作所
§13 形状記憶ブラジャー………ワコール
§14 完熟用トマト………………タキイ種苗
§15 マイクロ波フィルター……村田製作所
§16 電動フォークリフト………日本輸送機
§17 遺伝子工学試薬……………宝酒造
§18 ファクシミリ………………村田機械
§19 ビデオテープ………………日立マクセル京都
§20 指式血圧計…………………オムロン
§21 インテリア布地……………川島織物
§22 磁気ディスクモーター……日本電産
§23 X線テレビ…………………島津製作所
§24 地域ビール…………………キリンビール京都
§25 電力用太陽電池……………京セラ
§26 京都企業論(工場なしの地場産業・その曲がり角)


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