ここで我々は日本の英語教育の水準を見直した方がよい。千田潤一さんが「達人セミナーin広島」で語ったところによると、英語指導者のTOEIC平均点はこの程度なのだ。

大学    645点
中学    658点
高校    718点
英会話学校 770点

 専門家によれば、この実力なら間違ったことを教室で教えていて不思議ではないという。

 小学校導入で大きな期待を掛けられているALT。あの「手引」の後半「現職ALTからのお願い」には切実な真実がある。「(先生たちも)どきどきしていることでしょう。しかし,ALTもまた,どきどきしていることを忘れないでください。私たちの中には教員免許所持者もいますが,日本の学校で教えたこともなければ,子どもたちを教えることすら初めてという者がほとんどです」

 こういう本音から出発しないで、文部科学省はどうしようというのだろうか。

 ここで韓国と比べていただこう。「公立小学校での英語教育を考える視点」は、小学校3年生以上に英語を正式の教科として導入した韓国が、大学改革の中で小学校教員志望者が非常に手厚く英語を勉強するよう制度化し「数年後には英語教員確保の心配はなくなる」と紹介している。渡邊時夫・信州大学教授は「韓国と比較するまでもなく、わが国の対応は甘いと言わざるを得ない」と述べている。(了)

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