連立の一翼を担う緑の党代表を迎えた「ドイツに学ぼう脱原発への歩み」は「核と水のおとぎの国、ワンダーランドと名付けた遊園地になってしまった。今炉心はレストランになっている。そしてパイプのあるところでみんなが散歩している」と後日談を伝える。

 ところが,敦賀の「もんじゅ」は,高速炉運転上で最も危険視されているナトリウム火災まで実際に起こしながら、3月の「もんじゅ訴訟」判決は地元住民の訴えをことごとく退けた。

 しかし,私の連載コラム第76回「臨界事故と揺らぐ原子力技術」 で描いている通り,核燃料サイクル開発機構(旧・動燃)の技術水準は,現代の最善ではない。ドイツの裁判制度が地方分権的であるのに対して,国内の司法は国の行政に対して異議を唱えない。著しく世間知らずの,この国の裁判官に,行政官が理解しにくい真実を求めるのが無理かもしれない。


7.前項 8.目次 9.次項