オリンピックに浮かれていて良いものか(20000912)

 シドニー五輪が間もなく開幕する。4年に一度のスポーツの祭典であり、世界の一流選手の素晴らしいプレーが、家庭でもテレビ中継でふんだんに楽しめる。何となく、うきうきしてくるが、そんなに浮かれていて良いものか。夏のオリンピックでの日本選手団の成績は長期低落の一途なのだ。

 平成10年度の教育白書「第4章 国際競技力の向上とスポーツの国際交流の推進・第1節 我が国の国際競技力の現状」もこう表現する。

 「最近に限って見れば,長野オリンピック冬季競技大会で金メダル5個を含め10個のメダルを獲得し,我が国の冬季オリンピック史上最高の成績を収めたほか,サッカーにおけるワールドカップ決勝大会への初出場など日本選手の活躍も見られたものの,全体的に見れば我が国の国際競技力は長期的・相対的に低下傾向をたどっているものと考えられる」

 この節「図I−4−1」にメダル獲得率の国別グラフがある。東京オリンピックでは6%程度あったメダル獲得率は、アトランタで半分以下になった。


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