大リーグとの『垣根』は消滅した(20010524)

 スポーツ紙の相当部分がアメリカ大リーグの話題になってしまった。国内プロ野球はかすみつつある。野手として初の大リーガーになったイチローと新庄、両外野手のおかげだ。一足早く活躍し始めた野茂や佐々木たち投手陣と違い、 毎日登場するから目立つ。

 5月24日現在で、イチロー「3割6分2厘」、新庄「3割7厘」。イチローはアメリカンリーグ3位で、安打数「76」はナショナルリーグと併せても全米トップだし、5割を楽に超える得点圏打率は相手投手の脅威になっている。新庄も最近の数試合は打線の主軸に座り、サヨナラや逆転2ランといった「主人公ぶり」である。

 この数字の意味をあなたはどう見るか。www.zakzak.co.jpに用意されている「イチローvs新庄、あえて徹底比較」という便利なページがある。そこでは日本国内で残した平均打率はイチローが「3割5分3厘」、新庄が「2割4分 9厘」である。

 イチローも国内以上の成績を挙げつつあるとみていいだろうし、新庄に至っては「出来過ぎ」、やがては下降するとの見方もある。しかし、新庄が在籍するニューヨークメッツは前年の好成績から一転、東地区最下位付近を低迷していて、大リーグ最低年俸で雇った新庄の思わぬ活躍に、日本や韓国で「第2の新庄」を探すべくスカウトを派遣したと伝えられている。 (次項へ)


8.目次 9.次項