携帯電話のネット接続1000万台 情報リテラシーの貧困を見る(20000530)

 郵政省は1999年のインターネット利用人口が,前年比6割増の2700万人に達したことを明らかにした。人口普及率21%になる。携帯電話によるネット・サービス拡大が押し上げ,5月末でiモードが700万台,EZweb200万台、J-Phone100万台を超える。併せて1000万台。その顧客急増で接続できなくなったiモード狂騒に,情報リテラシーの貧困という問題が顔をのぞかせている。

 iモードは呼び込んだデータ量で課金される。1パケット128バイト当たり0.3円。全角文字ならば64字分。安そうでも、意識しないでボタンを押しまくり毎月数万円も使って,悲鳴をあげる若者が増えている。「パケ値下げ推進の部屋」は,ドコモにパケット代値下げや割引制度を求める署名集めをしている。こんな意見がある。

 「楽しめる,いろんな情報提供できるような携帯になったのに今のままじゃ高過ぎると思います。一度しだすと楽しくなりいろんなとこに散策しにいくのは当たり前のこと」「いろんなところで友達の輪が出来,そこからまた新たな付き合いが生まれる」「このパケ代の高さじゃいつもひやひやしながらで心底楽しめません」

 「ひさびさにパケ代見てめっちゃたまげたっちゅうねん」「パケ代の難点は使用中は料金がわからん所や」「確認してびっくり、ちょっとはまるサイト見つけたら、ぁっちゅう間に1万円! もうそろそろ 値下げしても ええんちゃうの? 全ユーザーの年齢、職業、収入、いろいろ考慮してみて。ヨロシク」

 「専業子育て中の主婦です。外界との接点が激減していた私にとって今や無くてはならないiモードです。でも、普通の主婦が使う金額をはるかに超えています。一般的な経済状態を反映した、金額設定にして下さい」


8.目次 9.次項