仲間内で使っていた携帯電話の限定空間が広いインターネットの世界に拡大し,どこまで行っても終わりがない。お金がかさんでも、iモードにはまる人は増え続けよう。この人たちは、自分が欲しい情報を的確に探し出す訓練を受けていないのではないか。さらに進めれば、自分が本当に欲しい情報が何なのかも、醒めた目で考えていないのではないか。

 この国の教育で情報を扱う科目は,1993年度から始まった中学校の「情報基礎」。技術・家庭科の中にある選択教科という不思議な位置付けだ。大きな問題点はその中身にある。私の連載第2回「100校プロジェクトと教育現場」で取り上げているように、コンピューター・リテラシーの側面が強すぎる。プログラミングが是非ものとして組み込まれ,社会人になって使う可能性がないBASICのプログラムなどが、授業に使われた。コンピューター嫌いを作る元凶だと指摘してきた。

 新しい「学習指導要領」に2002年度から変わる。今度は小学校の「総合的学習」の時間で情報教育をしてよいことになり,中学校では「情報基礎」が必須になる。「第8節 技術・家庭」を読むと,プログラミングの項目はさすがに「選択」になった。大筋の内容としては現在と変わらず,情報検索の考え方も明確でなく,情報リテラシーとは遠い。


7.前項 8.目次 9.次項