米ヌカが残っていれば、炊きあがる過程で先に水分を吸収してしまい、美味しさの核心である保水膜が飯粒に形成されないか、されたとしても少しになる。米ヌカをはがし切っている利点がどれほどのものかは食べてみれば分かる。そして、水を使わないから、水溶性であるビタミンB類が研ぎ汁に溶けだしてしまうこともない。
私は、力の弱い女性にはきれいには研げないと考えている。ましてや、水を入れて手を使わず、かくはん器具でかき混ぜて研いだことにしてしまうような人は、お米の美味しさを味わえるはずがない。本来の持ち味を殺しているに等しい。
米の消費が落ちているのは、若い世代がきちんと米を研げなくなり、ご飯の美味しさが一般家庭では十分味わえないことが大きいのではないか。消費拡大の本命は、お題目だけのPRではなく、無洗米の普及にあると、私は前々から主張している。 (了)
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