読者を巻き込んだ調査システムで作られる双方向マガジン、The新語サーバ「ちぇげらう」が2000/12/14号で「無洗米」を取り上げていて、言葉の意味が分かる人が6割近くに達し、言葉として定着するとみる人が7割にもなると報告している。しかし、読者の声を拾い読みすると、本当の理解はまだまだのようだ。

 実は無洗米は、たいていの人が研ぐよりも美味しいご飯になる。東洋精米機のサイトは環境問題に力が入っているので、私の連載コラム第21回「コメ作りの破局を見ないために」で、ご飯の味について科学した部分をご覧いただきたい。

 ご飯の美味しさについて、こう考えられるようになった。美味しそうなご飯の粒は保水膜でつやつやと光っている。これを洗い流したら、明確に美味しかったコシヒカリも、まずかった下級米も一様に食べられたものではなくなる。形成のメカニズムは、炊いている間に膨張した米粒の表面が割れて内部の物質が表面を覆うようになると分かり、表面の保水膜の形成には、米粒表面が微細 な網目構造になっているコメが好ましいらしい。コシヒカリとはまさに、この構造のコメだった。以前に盛んに行われていた単純な化学分析では、コメの味の差が確定できないのも無理はなかった。 (次項へ)


7.前項 8.目次 9.次項