経済財政諮問会議が決めた「骨太の方針」では「経済の重荷を除く」「経済再生の第一歩〜不良債権問題の抜本的解決」に始まって「努力した人が夢と希望をもてる社会」へと説かれているが、依然として具体的でない。不良債権処理で数十万人規模の失業者が発生する。再就職する上でかなり条件の悪い人達も多く、このままで十分な受け皿を作り出せるとは思えない。
先日の訪欧で会った英国・ブレア首相の改革にこそ、小泉首相が参考にすべきものがある。
97年に政権に就いたブレアたち新生・労働党は教員組合の抵抗を押し切って教育現場にも強烈な介入をし、子どもたちの学力の底上げを目指す一方で、失業した層にも徹底した職業訓練と再就職の組織的圧力をかけ、ばらまき型福祉国家のパターンから決別してしまう。
とは言え、若い世代に政治意識を芽生えさせた点だけでも改革は完全に一歩を踏み出した。欧米の若い世代では、政治について語るのは当たり前のことであり、日本だけが特異的に遅れていた。若い世代が「このままではいけない」と思わなくて社会の変革などあり得ない。 (了)
▼ご感想はメールで