私の連載コラム第68回「日本の自動車産業が開いた禁断」で,かんばん方式など自動車に代表される日本的なリーン生産様式が,果てしなく続く競争への禁断の箱を開いてしまったと指摘した。対抗する各国に広まって生産の仕方が世界中で同じになれば,ホワイトカラーの生産性が劣っている日本企業は欧米に勝てない。日産と東芝の改革は,その点にも関わっているし,相通じてもいる。

 反論があるかもしれない。QCから全社的なTQC,さらにマネジメントとしてのTQMへと押し進めているトヨタ自動車は強いではないか。

 かつての日産自動車にない,強いリーダーシップがトヨタには存在する。「工場の申し子」と呼ばれた技術者型経営者,豊田英二氏なしには現在のトヨタは存在しなかったのではないか。最近,私はそう考えている。31歳で取締役技術部長に就任,会長職を去ったのは少し前のことだ。英二氏のリーダーシップはトップの「規範」として存在し続けていると,私は看る。トヨタの構図は,「二番煎じ」たちが生み出した純日本的QCではない。

◆関心を持たれた方は、是非、次のコラムをお読み下さい。
第68回「日本の自動車産業が開いた禁断」(通勤ブラウザ経由・iモード可)



7.前項 8.目次