総選挙でメディア大敗 選挙情勢調査はなぜ外れるのか(20000715)

 自民党が単独過半数を逸した今回総選挙。もうひとつ大敗したのが,各メディアの選挙情勢調査だ。私も新聞記者で,衆院ブロック別比例区当落判定システムの構築に携わり膨大な調査データを見た経験がある。だが,今回は調査にも当落判定にも関わらなかったので,社外秘の情報を知らずに済んだ。自由な立場から,構造的な欠陥があることを公開資料をもとに指摘したい。

 まず、二つの新聞の議席予測と選挙結果を見ていただく。本当は3大全国紙は並べたいのだが,読売新聞は"賢明"にも,このような比較が出来る表現を避けた。

各党選挙結果
朝日新聞(6/20)
毎日新聞(6/20)
  自民  
  233
244〜257〜270
251〜263〜274
  民主 
  127 
100〜112〜124
90〜102〜114
  公明 
   31 
25〜 30〜 35
32〜 33〜 34
  自由 
   22 
13〜 17〜 21
 21〜 22
  共産 
   20
19〜 25〜 31
22〜 24〜 26
  社民 
   19
9〜 13〜 17
  13
  保守 
   7
8〜 10〜 13
 10〜 11
 その他
  6
2〜 6〜10
5〜 7
 無所属
   15
6〜 10〜 14
5〜 7〜 10


8.目次 9.次項