8月末から9月初めにかけてオーストラリアのメルボルンで,ロボットが自分で状況判断してサッカーをする競技会「ロボカップ2000」が開かれている。この大会はもともと,私の連載コラム第39回「ロボットが人と持ちつつある関係」で紹介しているように,日本が呼びかけて始まり,第1回は97年に名古屋で開かれた。今年もお家芸の強さを発揮しているかと言えば,そうでもないのである。

 競技にはいろいろな規格があるが,縦9メートル横5メートルのフィールドで中型ロボット4台ずつが対戦するものが最も代表的だ。今回は日本から5チームが参加したが,決勝トーナメントの8枠に残れたのは大阪大だけだった。各国のチームがようやく整備された98年のパリ大会で,日本は3チームが決勝進出を果たした。今年は決勝に残った大阪大が四強止まり,優勝はドイツの大学だった。

 ソニーの「AIBO」同士3台ずつで戦う規格もあり,12チームが参加した。日本からは東京大と大阪大だが,いずれも四強に残れなかった。ここでは中型部門のようにハードウェアの製作,改造は許されないので,頭脳の勝負になっている。昨年はフランス,今年はオーストラリア勢が圧倒的な強さを見せた。(つづく)


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