マスメディアでもまだ過去の惰性で「晩婚化」を挙げる向きもあるが,最近では「非婚化」とも呼ぶ未婚率の上昇が最大の原因である。結婚している女性が生む子供の数はだいたい「2」を保っているのに,女性全体の平均出生数(合計特殊出生率)が97年には「1.38」に落ち込んでしまった。この数字が「2.08」ないと人口は維持されない。
身の回りに独身者が目立つこのごろ,非婚化傾向がどれほどのものか,数字でお見せしよう。95年国勢調査当時に30代前半だった世代について,80年と90年の国勢調査から未婚率を拾い,今年2000年については5歳年上世代が5年間に何ポイント未婚率を減らしたか計算して予測したのが,次の表。
男性
20代前半 91.5%
20代後半 64.4%
30代前半 37.3%
30代後半 27%?
女性
20代前半 77.7%
20代後半 40.2%
30代前半 19.9%
30代後半 15%?
40代以降の結婚は少ないから,この世代の男性は4分の1もが生涯,独身を通す可能性が高い。女性も7人に1人がそうだ。
若者はどうして結婚しないのか、同研究所が実施した「第11回出生動向基本調査〜結婚と出産に関する全国調査〜独身者調査について」にあらましの答がある。「『結婚には利点ない』とする未婚者が25歳以上で増加している」。結婚は,周囲の期待に応えたり,生活上の便宜でするようなものではないと考え始めているようである。(つづく)