「インターネットで読み解く!」

団藤保晴プロフィール

 団藤保晴、ネット・ジャーナリストで元全国紙記者です。

 1988年、国内マスメディア初のパソコン通信「サイエンスネット」(2008年の復刻サイト)開設に携わり、これが会社のネット政策から短命に終わった後は、新聞社の外でネット上の活動を続けてきました。数少ない工学部卒の新聞記者としては科学技術が半分、残り半分は異例と言えるくらい幅広い取材分野を経験、社会事象への関心は新聞が扱う全分野をほぼ網羅します。

 国内でインターネットが本格的に動き出した1997年5月、ちょうど左遷人事を受けた代償に社外で副業をする権利を得たため、インプレス社の「INTERNET Watch」編集部にインターネット検索を駆使した評論記事を書く企画を持ち込みました。毎週1回のペースでコラム連載をスタート、1998年まで続けて独立しました。自前のウェブ「インターネットで読み解く!」で継続、20年で記事数が1000本を超えました。同名のメールマガジン購読者は最盛期で25000人を数えました。

 ブログ隆盛期に入って2005-2008年は「ブログ時評」を開設し、岩波書店の論壇誌『世界』にダイジェストを3年間転載しました。その後、ネットとメディアとの関わりや相互作用をウオッチする「Blog vs. Media 時評」ブログを開設しましたが、サーバー会社の都合で2017年に閉鎖しました。また、ブログ界の動きをフィールド別に観察できる「Japan Blogs Net」も運営していました。

 現在は「インターネットで読み解く!」サイトをモバイルフレンドリーに改造してパソコンとスマートフォン両対応で運営しています。また、「YAHOO!ニュース個人」から依頼を受けて、団藤保晴の「Blog vs. Media」時評ページを開いています。BLOGOSなどへの転載もしています。また、新聞社退職前後から私立大の非常勤講師などを勤めています。SNSではFacebookにページを持っています。

 なお、英語版の「Japan Research and Analysis through Internet Information」も併設しています。こちらは海外向け日本紹介誌などに提供した記事の翻訳で出来ています。



 【1997年「INTERNET Watch」での連載開始にあたって】

 これまでの新聞記者キャリアの半分を科学技術の取材に、残り半分を政治、経済、社会、司法、宗教、地方自治、スポーツなど幅広い分野に充ててきました。工学部出身の新聞記者は数少ないと思いますし、その中でも変わった経歴でしょう。大学時代にはまだパソコンは存在せず、研究室にあったようやくDOSが付いた大型ロッカー大のミニコンを1日8時間ずつ、3人の同期生で回していた世代です。

 もう1つ、私が勤務する新聞社がパソコン通信ネットをマスメディアとして初めて開設、シグオペ役を務めたのをきっかけに、この10年ほどその世界にこだわり続けてきた点も変わっているのかもしれません。'96年まではニフティサーブ上で「テクノロジー社会塾」と名付けた私的な会議室を主宰し、いろいろな専門分野のみなさんと知的好奇心に富んだトークを楽しんできました。

 今回の連載企画ではハイパーテキスト形式を使って、インターネット上に提供された素材を取り出し、組み合わせ、読み解いて、何らかの「発見」を読者のみなさんと共有しようと狙っています。パソコン通信の会議室で発言を連ねる役割を、ハイパーテキストに代わってもらう感じでしょうか。したがって、文章は新聞のコラムの書き方に、パソコン通信のフランクさが混じったものになるでしょう。

 テーマは硬軟、大小、軽重いろいろのはず。データ収集や料理法の面白さを楽しんでいただきたいと考えています。私なりの推論がおかしいと感じられた方は、素材になった原資料を精査されて自分なりの結論を導いてください。記者が原稿を書くために使った資料と同じものが、マウスでクリックすれば目の前に転がり出るというのが、この「インターネットコラム」の面白さでしょう。必要に応じてインターネット外でのオリジナル取材も加えますが、読者のみなさんによる検証可能性はなるべく確保したいと思っています。

 ネットサーフィンをしていると、キラリと光る、気になるものによく出会います。しかし、そのまま通り過ぎてしまいがちです。秘められた思わぬ意味を見つける「旅」に出かけてみましょう。