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団藤保晴の |
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ドイツ総選挙と比べながら考えた [ブログ時評34]
(2005/09/25)
(「ブログ時評」に同文掲載。TBなどはそちらに)
日本の総選挙に続いて投開票されたドイツ総選挙は野党のキリスト教民主・社会同盟が予想外に伸びず得票率35.2%で225議席を獲得、与党社会民主党の34.3%、222議席に3議席差を付けただけの接戦になった。選挙前に想定していた「キ同盟+自由民主党」「社民党+90年連合・緑の党」いずれの連立の組み合わせでも政権が出来ず、候補者死亡で10月2日に残したドレスデン選挙区の成り行きを見ながら、二大政党大連立を含め駆け引きが続いている。
結果として自民党が単独過半数を占めることなど出来ず、過半数263に対して自公連立が287で成立するだけだ。「勝ちすぎ自民党」をドイツに持っていけばこの程度の勝利でしかない。逆に得票率13.25%で31議席しかない公明、7.25%で9議席の共産、5.49%で7議席の社民党がかなり大きな存在に変わる。ドイツでは連立交渉で苦労しているのがよく理解できる。 自民単独過半数を見て「連立解消だ」と喜んだ人がブログでかなり見られたが、選挙の現場を見ている私たちから観察すれば、自公とも、もはや単独で選挙を戦えなくなるほど自公複合体は完全になった。ばらばらになれば直ちに民主に敗れるだろう。ドイツではどうだろう。緑の党が5%の壁を破るために連立を組む社民党支持者が応援することがあったし、逆に社民党に超過議席を一つでも多く取らせて連立を安泰にするために緑の党側が小選挙区を応援することもあったという。このあたり何か似ている。 今回ドイツ総選挙では5番目の党「左派党」が全国政党として登場した。東ドイツの旧共産党系に社民党の一部が合流した。緑の党を超える得票率8.7%54議席の第4党として社民党の左に出た。二大政党が改革を競う状況に不安を覚える層を吸収したと見られ、従来型の連立工作を難しくした。日本の実情を考えると、この動きも無縁ではない。「ほっとけない 世界有数のこの格差社会を」(tamyレポート)は平均的な所得の半分以下しかない貧困層がどれだけいるかを示す貧困率がOECD加盟27国中、日本が15.3%と5位で、欧州諸国より突出していると指摘する。「1億総中流」など昔のこと、米国型格差社会に急接近しているのだ。小泉政権に委ねられた改革の中身がどうなるのか、吟味を怠らないようにしなければならない。 【リンクはご自由ですが、記事内容の無断での転載はご遠慮下さい】 ※ご意見、ご感想や要望はメールフォームで。 |