団藤保晴の
「インターネットで読み解く!」

9.11WTCビル崩壊の科学的検証CG [BM時評] (2008/05/17)

(「Blog vs. Media 時評」に同文掲載。コメントなどはそちらに)

 米国同時多発テロで高層ビルが崩壊していくシーンはまだ目に焼き付いています。GIGAZINEに「アメリカ同時多発テロ事件、通称「9.11」を科学的にCGで検証したムービー」が紹介されていて、ブログではあまり話題になっていないようですが、オススメ動画だと思います。あの高層ビル全重量37万トンを外周の柱240本が40%、中心部のコア柱47本が60%の分担で支えていました。パデュー大によるシミュレーション動画から以下に、突入したジェット機がコア柱を切断していくシーンをキャプチャーしてみました。こういうのが前から見たかったのです。


 WTCビル崩壊には陰謀説とかがあって、もやもやした印象を持たれる方がいらっしゃるかも知れませんが、今回のムービーは説得力がある映像です。国内からも鹿島のプロジェクトチームが挙動解析を実施、2003年のKAJIMAダイジェスト「ニューヨークWTCビル崩壊の解析に驚嘆の声」に概要が載っています。パデュー大の検証とよく一致すると思います。図、イラストが豊富なので、今回のムービーと合わせて見ると興味深いでしょう。

 このほかにもネットでは「失敗百選 〜世界貿易センタービル崩壊〜」や月刊「建築防災」2004/5月号の特集「ニューヨークWTCテロ災害」が参考資料として挙げられます。一挙に崩れなかったおかげでビル勤務者多数が避難する1時間ほどが稼げたことが評価され、想定外事象での設計の冗長度、つまり余裕がどう効くか考えられているようです。



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