団藤保晴の
「インターネットで読み解く!」

公明党に首を切られて?福田首相退陣 [BM時評] (2008/09/01)

(「Blog vs. Media 時評」に同文掲載。コメントなどはそちらに)

 福田首相が突然の退陣表明です。去年も今年も秋風が吹き始めると政変ですね。こんな困難な時期に1年ずつで首相の首がすげ変わるなんて、いい加減にして欲しいと思います。しかも、安倍前首相と違って福田さんは健康問題もなく、8月に初めて自前の内閣改造をして、やる気になっていたはずです。それが連立を組む公明党の逆鱗に触れた――というのが一番、判りやすい理解の仕方でしょう。来年夏にある東京都議選を国政以上に重視している公明党は、総選挙がその前後に来ることを極端に恐れていました。福田自前・改造内閣が存在感を発揮することになれば、解散・総選挙は来年9月の任期切れ解散に限りなく近づくことになり、都議選と完全に重なります。そこで公明党がついに堪忍袋の緒を切ったと観ます。

 首相会見をテレビで見ました。臨時国会開会途中での行き詰まりを盛んに気にしていました。この前の国会で民主党に煮え湯を飲まされたのに慣れっこになっているはずです。対民主なら、ねじれ国会ですから、誰が主導しても同じ事です。問題はそこにはなく、公明の離反という暗礁のことだと直感しました。それにしても、福田首相は自分から何もしないことで自民・公明連立体制の中で延命してきたのに、内閣改造というアクティブな行動に出たのが命取りでした。

 後継は自民総裁選で決まりますが、かなりの確率で麻生幹事長でしょう。幹事長就任以降、公明党ににじり寄る姿勢には思わず笑ってしまうものがありました。政治を扱うブログで存在感が強い「かみぽこぽこ。」はまだ更新されていませんが、内閣改造を扱った「福田人事を考える(2):麻生太郎はどうなるのか?」で、「今回の幹事長就任は麻生さんにとって状況を打開するチャンスになるかもしれない」「福田首相を支え切れば、総裁派閥にして党内最大派閥である清和会の支持を得られるかもしれない」としていました。1カ月では「支えた」には、あまりにも短すぎるかも。別の首相候補が力を持つ可能性もあると思えます。

【追補】毎日新聞の「<首相退陣表明>突然の緊急会見 後継は麻生氏軸に調整」は既に小池百合子元防衛相の名前を挙げ始めました。



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