団藤保晴の
「インターネットで読み解く!」

深刻度底なし金融危機にテレビなお鈍感 [BM時評] (2008/10/12)

(「BM時評」に同文掲載。コメントなどはそちらに)

 株式市場暴落の激震から三連休の間だけは離れていられます。休み明けが怖いと思われている方は多いでしょう。それにしても『テレビ屋さん』メディアの、少なくとも伝えているモノから感じられる危機感の薄さはどうしたものでしょう。ブログでも「未曾有の金融危機〜日本のニュースはヤバイ?〜」が批判しています。「こんなに大変な事態なのに、危機感が足りない」「報道内容も必ずしも正確でないのがまた困ったトコロ」「日本の金融機関がいくら損失したかはあまり報道しない・・・リーマン破綻でも、損失額を報道しない・・・今回の世界同時株安でも、報道しない」「テレビ局では金融機関は大事なスポンサー様なんでしょうけど、もうちょっと言ってもいいと思う。テレビで報道してくれないと、知らない人だっていると思うんです。みんな、新聞読んでるわけじゃない」

 ラバQ「そのとき彼らは泣いた、嘆いた…金融危機でショックを受けた写真23枚」で知った「52 Sad Expressions from the Financial Crisis」は、目の前で何もかにもが崩壊していく様を見た男たちの茫然自失がよく捉えられています。でも、まだ底ではないと思います。

 既に大きく傾いていた米自動車業界が、この信用収縮をまともに被り、破綻寸前です。今日の日経新聞3面に10日のNY株式終値がGM4.89ドル、フォード1.99ドルとあります。過去1年の最高値がGM43.2ドル、フォード9.24ドルですから見るも無惨です。株式時価総額がGM2800億円、フォード4500億円だそうです。11兆円のトヨタは天空の彼方、マツダ4085億円といい勝負になっているのです。

 ダイヤモンド・オンライン「株価は暴落!本社ビル売却も検討? GM破綻リスク95%の深刻」は「年金受給者のOBまで含めれば120万人の生活を支える同社が破綻すれば、実態経済への影響は甚大」と前文で指摘しています。米国政府から環境対応車設備向けに低利の融資枠を引き出しているものの、「新たな融資枠の設定が期待できないなか、過去の融資枠を使い切り、政府支援まで引き出したことで、GMはそれこそ持っているカードのすべてを使い切ったとみていい」と断じます。これから深刻化する危機に、米ビッグスリーはほとんど徒手空拳で立ち向かうしかなくなっています。最後には『潰すには大きすぎる』が適用されるのか、目が離せなくなりました。

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