内閣支持率急落の衝撃、統治なく時失う [BM時評]

 あまりに無為無策で時を過ごしすぎですよ、総理。日経新聞の「内閣支持率急落31%」(不支持率62%)に、フジ・産経の「内閣支持率急落、27.5% 『首相にふさわしい』も小沢氏に軍配」(不支持率58.3%)は、世論の動向を気にしない麻生政権に、国民からはっきり「ノー」が突きつけられたものです。深刻になる経済危機に対して実質的に何もしていないし、第二次補正予算案は年明け提出だから、これから1カ月ある年内、経済の実体に対し何もしないと宣言しているのと同じです。本当に動くのは春以降でしょう。

 かみぽこ政治学の「麻生首相、なんでこーなるの? 」は自民党内でも巻き起こる首相批判をこう解説しています。「なんで今、麻生首相の迷走しているのか」「要は、麻生首相が就任した時の初動があまりにも稚拙だったということ。総裁選の最中から、首相就任後の2週間くらいの間に『オレが、オレが。。。』という、ひとりよがりな態度が、民主党ばかりでなく、公明党も自民党内までも怒らせてしまっていたのだ。それでも、まだ麻生首相が早期に衆院解散するならば、とみんな我慢していたわけだ」「麻生首相が解散しないとなったから、これまで怒りを抑えていた人たちがみんなカンカンになっちゃった」

 首相は1日、官邸に日本経団連など経済界の代表を呼んで、賃上げや雇用対策強化を要請したそうです。これも何か違いますよね。政策を打ち出さないで、先に民間にお願いするとは。今日買った「ダイヤモンド12/6号」で野口悠紀雄さんが、トヨタをはじめとした自動車産業の総崩れによる「大幅減産だけで雇用者所得やGDPを0.3〜04%減少させる。来年度の実質経済成長率は最悪だった1998年のマイナス2.1%をも上回る事態が生じる可能性がある」と指摘していました。

 解散総選挙どころではなくなりました。「通常国会途中で政権を投げ出すのではないか」と小沢民主党代表が言い出しているのも、揺さぶりだけではないように思えます。