WBC連覇讃:米国の見方とイチロー敬遠なし [BM時評] (2009/03/26)

(「Blog vs. Media 時評」に同文掲載。コメントなどはそちらに)

 【25日】野球の母国アメリカは日本連覇にこう語った

 まず「スポーツナビ」のコラムニスト、木本大志さんの《結末をさらったイチロー「壁を越えた」》からです。

 「イチローの活躍があってこそ、最後は盛り上がったが、純粋に試合そのものが、素晴らしかった」「突き放す日本。追いすがる韓国。『MLB.COM』のバリー・ブルーム記者は、しみじみ口にした。『ワールドシリーズを25回取材しているが、この試合ほど興奮したものはない。両チームとも、私の想像を超えた』。5万4846人の観客が、その目撃者」

 決勝戦について大リーグ・コミッショナー、バド・セリグ氏の言葉は"That was as much intensity as you've seen in a baseball game in a long time" "It was incredible. It was really amazing."でした。「MLB.com」の"Ichiro lifts Japan to Classic glory"の冒頭にあります。お世辞では言えないと思います。

 われわれ日本人は日本野球の特質を「スモール・ベースボール」と言いますが、大リーガーから見るとこんな風です。米代表チーム二塁手ブライアン・ロバーツ選手はこう言います。"You know when you play Japan, they're going to play fundamentally sound baseball"  "They're going to do the little things, and you're going to have to go out there and beat them. And so when it comes to that, there's something for everyone to learn from." これは"Japan rode difficult road to Classic title"から引用です。

 米国チーム主将ジーター(ヤンキース)の発言はこうでした。《【WBC】「日本はひどい。みんな足が速いんだ」 ジーター感嘆》で「基礎がしっかりしていて、三振しないし、状況に応じた打撃をする。投手も良かった」。

 でも日本で活躍したこともある米代表チームのジョンソン監督は「日本の野球は発展している 米国のジョンソン監督」で「『アジアの野球は米国を超えたか』と聞かれて『1試合戦っただけ』と答えた」そうです。春先のこの時期に合宿までしてテンションを高める日本や韓国は特別と言いたげですが、夏のオリンピックでも実力最高チームを編成しないのですから「野球の母国」の名が泣きます。



 【24日】WBCやはりイチロー。韓国捕手交代が伏線

 見ていて疲れましたが、WBC2連覇、堪能しました。それにしても10回に決勝打を放ったイチローを敬遠しなかったのは何故でしょう。2、3塁が埋まり、1塁は空いていたのでとても不思議です。テレビ放送の解説陣は「韓国の潔さ」のような話をしていましたが、信じられません。

 試合終了後、中央日報のインタビュー記事<WBC>金寅植監督「イチローを歩かせなかったのが敗因」を見て理解できました。「悔やまれるのは、はっきりと敬遠のサインを送っておくべきだったということだ。 捕手が変わり、若い捕手が作戦のサインを投手と十分に疎通できなかった可能性もある」「ベンチからは捕手に、敬遠ではなくても(ストライクではなく)ボール球を投げて、状況が良くなければ(四球で)歩かせろと伝えた。 そして捕手の姜a鎬も投手にサインを送った。 しかし林昌勇が自信があったのか勝負をした」

 韓国は終盤に野手を全員出してしまいました。代走の連続で主軸打者まで替えて大丈夫かな、延長戦を戦えるのかと思って見ていました。ベテラン捕手の交代でベンチからの指揮・司令系統が揺らいでいたのでした。イチローがファウルで粘りながらタイミングが合っていったのに、強引に勝負に来てくれたのですから、こんな有り難いことはありません。

 イチローの「優勝インタビュー」をユーチューブでご覧下さい。本当に、彼のところに神様が降りてきたんですね。

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