団藤保晴の
「インターネットで読み解く!」

銀河系を地球から見た360度パノラマ荘厳写真 [BM時評] (2009/10/24)

(「BM時評」に同文掲載。コメントなどはそちらに)

 WIRED VISIONの9月15日付「天の川全景の動画とパノラマ」に、「らばQ」さんのトピックが出て気付きました。民主党中心の新政権発足1カ月余り、全てが整合して動けるはずもないのに、あちこちやり玉に挙げている細かい報道やブログにうんざりしていると、「The Milky Way panorama 」は俗世を離れて、荘厳な気分にさせてくれます。カット写真の右にある欄から選択すると横が800、1280、1600、4000ピクセルの写真が現れるので、自分のディスプレイに合わせて全画面表示でじっくり見てください。


 われわれの太陽系は銀河系の辺縁部に位置しています。国立天文台の「『天の川全国調査』キャンペーン」から「銀河系(想像図)」を下に引用します。


 この絶妙な位置のためにパノラマ写真で円盤状の銀河をイメージできるのです。もし銀河系の中心部にいたのなら、360度見回しても厚い星の壁が続くだけでしょう。もっとも撮影は簡単ではなく、天の川の半分は足下の大地、つまり地球で隠されています。2人のフランス人写真家は北半球と南半球で何カ月も掛けて1200枚の夜空を撮影し、合成したそうです。横1800万ピクセルという、恐ろしく高精細な写真が出来ており、ネットで見られるのは一部になります。

 パノラマ写真で全体の感じをつかんでもらったら、今度は宇宙空間の中に浮かんで、地球の位置で前後、左右、上下を見回してみましょう。「One thousand billion worlds」の一番上の写真では、まるでQUICK TIMEパノラマ写真のように、マウスの操作で視野を移動できます。まず、右でも左でも動かして、星が多く明るい銀河系中心部から反対側に目を移しましょう。確かに暗い宇宙に変わり、われわれが辺縁部に位置することが確認できます。マウスのスクロールを使うと拡大・縮小も可能ですから、拡大してみましょう。すると星がまだまだ現れてきます。暗いと思った空間に数限りない星が埋まっています。その輝きのひとつは星1個ではなくて、遠い銀河の姿かもしれません。マウスの操作で頭の上や足の下にも視野は転じられます。そこにも暗い空間と拡大すれば見える星の数々があります。

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