注目したい『アップルの30年ロードマップ』 [BM時評] (2009/12/06)

(「BM時評」に同文掲載。コメントなどはそちらに)

 いつもの「Japan Blogs Net」巡回で見つけた「Life is beautiful」の「アップルの30年ロードマップ」が読んでから非常に気になってきたので、メモとして記録しておきます。スティーブ・ジョブズ氏の側近だった日本人から「今のAppleのビジネス戦略は、倒産寸前だった97年当時に作った『30年ロードマップ』に書かれた通りのシナリオを描いている」と聞いた話です。

 「映像・画像・音楽・書籍・ゲームなどのあらゆるコンテンツがデジタル化され、同時に通信コストが急激に下がる中、その手のコンテンツを制作・流通・消費するシーンで使われるデバイスやツールは、従来のアナログなものとは全く異なるソフトウェア技術を駆使したデジタルなものになる。アップルはそこに必要なIP・ソフトウェア・デバイス・サービス・ソリューションを提供するデジタル時代の覇者となる」

 この路線の途上としてiPodの成功があり、Apple TVはまだ売れていないけれど将来の位置づけがありそうだし、「ある時点でAppleが書籍・雑誌のデジタル配信ビジネスに本気で出て来ることがほぼ確実」と考えられているようです。そして、さらにはゲーム機まであるらしい……。30年ロードマップはまだ12年しか過ぎていません。後の18年分に何があるのか考えるとき、昨年春に出された《稀代の発明家Ray Kurzweil氏による基調講演〜とてつもない未来を語る、「The Next 20 Years of Gaming」》(GAME Watch)の問題意識も視野に入れておきたいものです。

 「【2029年:融合の時代】1,000ドルの計算力=人間の脳の1,000倍。人間の脳の完全解析が完了」「Kurzweil氏は、20年後に大規模なパラダイムシフト、『技術的特異点』がくると予測している。『技術的特異点』とは、同氏自身が唱えている概念のひとつで、進歩の原動力が人間の生物学的知能から人工知能に置き換わり、それ以前の進歩の法則が通用しなくなる地点のことだ」

 実現性は定かではありませんが、そのころ人間と変わらない人工知能が出来ているとの技術予測です。長期戦略を練る企業経営者でないとしても、ある程度、先読みしていないと対応しきれない時代が来ています。現状が続くことを前提に考えるなんてことをしていませんか。

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