第246回「爆発も怖いが、炉心溶融の進行が止まらない」 (2011/03/14)

(「Blog vs. Media 時評」に同文掲載。コメントなどはそちらに)

 福島第一原発の3号機で14日、1号機に続いて原子炉建屋の爆発が起きてしまいました。これも確かに怖い事象ですが、海水注入を続けている1、3号機で燃料棒が水面に露出する状況が解消できません。核燃料の崩壊熱を水で吸収できないと、炉心溶融の進行が止まらないのです。14日午後には2号機まで自前で冷却する機能を喪失、1、3号機に続いて海水注入を始めてしまいました。2号機の燃料棒は一時、完全に露出したと伝えられました。

 日経新聞が14日朝の《福島第1原発3号機、水位が上昇》で3号機では「午前9時5分には水位が上昇し、露出している長さは1.5メートルになった」「1号機については午前9時5分に1.8メートル露出しており、前日から大きく変化していない」と報じています。


 海水を注入しても水位が上がりにくいのは、圧力があって入らないか、どこかに漏れているかです。上の図は「New photos of reactor building partial collapse」から引用した沸騰水型原子炉格納容器の断面図です。中心にあるのが原子炉圧力容器で、ここに注水していますが、ご覧の通り外に漏れても格納容器には膨大な空き空間があるので圧力容器の外側から水で一杯になることはあり得ません。燃料の溶融で水素ガスが発生して注水を妨げる要因があり、大規模なメルトダウンに至らないよう注水作業を見守るばかりです。

 【参照】インターネットで読み解く!「原発」+「地震」関連エントリー

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