この放射能の雲の下に膨大な人がいた事実に戦慄 [BM時評]

 文部科学省の航空機モニタリングによる放射能測定が関東まで出そろいました。【SAVE CHILD】が「【地図】早川教授の福島第一原発から漏れた放射能汚染ルートとタイミング地図と文科省航空機モニタリング地図」を合成して作っているので紹介します。福島原発事故発生から10日ほどの間に何度も放射能の雲は関東を襲い、たまたま降雨があった場所にセシウムが多く沈着したことを示しています。しかし、雨が無かった場所でも雲の下には膨大な人がいて放射線を浴びた戦慄すべき事実を指摘しておきます。  それなのに政府や自治体から何の警告も発せられませんでした。3月15日には原発周辺から放射能の雲に沿うルートで大量の避難民が逃げた惨状がありました。程度の差こそあれ首都圏でも事情は同じだったのです。本来ならば外出を制限して屋内に止まるよう努めるべきでした。半年遅れでこのような地図を見せられると、この国は主権者である国民のことなど何も考えていないと改めて思わされます。群馬大の早川教授は自治体などの測定結果を収集して、早い時期から汚染マップの作成と改訂を繰り返してきました。文部科学省の航空機モニタリングはそれを追認しているようなものです。

 【参照】『SPEEDIデータ隠しで乳児を犠牲にした政府』(2011/12/07)
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