朝読に全面広告、中国嫁日記の不思議な売れ方 [BM時評] (2011/11/13)

(「Blog vs. Media 時評」に同文掲載。コメントなどはそちらに)

 1年前に「中国嫁日記がブレーク。不毛の日中対立に清涼剤」とネット上で注目されていると紹介した4コマ漫画『中国嫁日記』がこの8月、単行本になり、1カ月で20万部突破。今週は朝日新聞と読売新聞に全面広告が出ました。「日中関係が、なんだか おかしい」という大見出しコピーに、事情を知らない方は、どきっとしたかも知れません。全国通しの全面広告は広告料金ダンピング時代でも1000万円以上するはずで、版元は百万部は売るつもりでしょう。

 「40才オタク夫×20代中国人嫁」が繰り広げる、日中文化・生活習慣ギャップを笑いに織り交ぜたエピソードが微笑ましく、ウェブに毎週、見に行きます。ジャパンタイムズ「Top blogger illustrates Chinese wife's struggles」に初めてツーショットが載りました。ただし、奥さんは「月(ゆえ)さん」仮面です。

 「リアル『電車男』として 井上純一『中国嫁日記』」のような書評も出ています。これは「40才オタク夫」目線が強いのですが、ツイートを見ていると女性からも広く支持されていると知れます。「月さん」の明るいキャラクターが大いに効いているのでしょう。昨年11月末には共同通信の中国語ウェブで大きく紹介され、ダントツのアクセスを稼いだそうです。

 8月のジャパンタイムズの英語記事では「月さん」がインタビューに答えているのが注目です。子どもが出来たら幼児期までは医療環境が良い日本で育て、学校教育はしっかり勉強をさせる中国で受けさせ、日中バイリンガルにするのだそうです。昨夏の「中国との国際結婚は嫁日照りから次の段階へ」で指摘した通りに進んでいくなと感じます。変わっていく時代に沿いつつ、適度に特異なこのカップルのフレッシュさが楽しまれていると思います。

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