国内で来年にはスマートフォン普及率が過半か [BM時評]

 13歳以上のインターネットユーザーの4割が既にスマートフォンを使っており、半年で1割も嵩上げされるペースが続けば来年には全人口を母数にした普及率でも過半に達する見込みです。インプレスR&Dが公表した 『スマートフォン/ケータイ利用動向調査2013』が「スマートフォン利用率は個人が39.8%、企業が41.7%と1年でほぼ倍増、個人のスマートフォンユーザーのFacebook利用率は38.7%」と伝えています。昨年10月の個人利用率が22.9%、5月29.9%で、10月までに10ポイントも上げて加速しています。米国では今年始めで成人普及率44%となっており、急速に追い付く情勢です。  年代別の利用状況を見ると中高年世代でもしっかり使われるようになりました。特に男性50代、女性40代で3分の1が持っており、物珍しい状態を脱しています。最も高い20代は男女ともに58%を記録しています。まだ持っていない層に聞くと、「利用しようと思わない」は34%しかなく、今年度か来年度から利用を始めたい人が22%もいます。

 13歳以上のモバイル端末保有者は1億0270万人で同世代の9割、全人口に対しては8割です。60%を超える利用率になれば人口当たりの普及率で過半数に届くわけです。来年になって使っていない人には乗り遅れ感が強まりそうです。従来の携帯電話に比べて、スマートフォン利用者は検索などでの情報収集やフェースブックなどソーシャルメディアの活用に時間を使っています。

 6月に発表された「2012年第1四半期世界のスマートフォン調査、UAEとサウジアラビアが普及率6割超」には主要国の第1四半期段階での普及率が比較グラフになっています。日本は従来携帯でネットを使ってきたので出遅れました。英国やオーストラリアは50%を超えています。グーグルが実施したこの調査リポート「Our Mobile Planet:日本」は「82%が1日に1回以上インターネットにアクセスする」「36%がテレビよりスマートフォンの方が大切」と回答したとしています。

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