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第499回「こんな超高齢亡国にしては…と痛感するグラフ」 (2015/09/26)

(「Blog vs. Media 時評」に同文掲載。コメントなどはそちらに)

 80歳以上人口が今年初めて1千万人を超え、街でお年寄りが目立つのも当然。この機会に少し先、2050年の予測統計を見て愕然としました。生産年齢人口が50%に落ちる日本を先頭にした各国のグラフを作成しました。2010年では日本の15〜64歳の生産年齢人口が63.8%あったわけですから、50.9%まで下がるのは想像を絶します。15歳未満の年少人口と65歳以上の老年人口を合わせて被扶養人口と言いますが、現役世代と被扶養人口が「1対1」になるのです。


 日本(50.9%)、スペイン(51.6%)、韓国(53.1%)、イタリア(53.1%)、ポルトガル(53.6%)、ギリシャ(53.8%)、それにドイツ(54.7%)と続く生産年齢人口割合「ワースト7」が世界の趨勢から一段落ち込んでいると見て取れます。グラフは40カ国だけプロットしており、残りの国は最高のパキスタン69%までの間にあります。

 ワースト7は65歳以上人口が各国の水準より浮き上がって30%台になっていることも分かります。日本はダントツの36.5%です。二番手は韓国の34.9%です。ちなみに日本では75歳以上が2割を超える恐ろしい事態になっています。ベビーブーマー世代もほぼ死に絶える35年後であり、経済成長などとても望むべくもない状況に陥るのは間違いないところです。こうなることが見えているのに何も手を打たず、座して死を待っているのがこの国です。戦後の中核になったベビーブーマー世代が手をこまねいたまま現役から引退してしまいました。

 総務省の《統計からみた我が国の高齢者(65歳以上)−「敬老の日」にちなんで−》には2015年で「日本の高齢者人口の割合は、主要国で最高」として日本(26.7%)、次いでイタリア(22.4%)、ドイツ(21.2%)などがあがっていますが、2050年の状況よりはるかに良好です。世紀半ばには世界的にも格段に質が違う高齢化になって行きます。

 生産年齢人口の全てが働くわけではありません。専業主婦などが除かれて労働人口になります。その労働人口が女性の労働参加率を飛躍的に高めていかないと急減する問題を第476回「労働人口急減の恐怖を無視する国内メディア」で論じました。遠い将来でなく、近未来の経済成長を決定する問題に今まさに直面しています。2050年に向かって人口構成が変わっていく様子もグラフにしてありますのでご覧ください。

※関係記事の分野別入り口・・・《人口・歴史》 《政治・経済》




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