「読者の声」掲示板

 読者の皆さんから寄せられた感想や意見、情報を、新着順に紹介します。

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◆第144回「原発後処理は道路公団以上の無展望」へ感想
   Tさんからメール------4/25追加


使用済み核燃料の処理について、このような記事は初めて読みました。
まだ不明の点も多いのだろうと思いますが、
筆者の主張「立ち止まって見直す」に大賛成です。

原子力発電自体の存続の要否については、資源ソース確保の観点から
必要悪かもしれない(まだわからない)という意見ですが、
’発電コストが非常に安い’かつ’安全性が高い’
という当初のPRはかなり前から信用できなくなっていると思います。
考えてみれば、原発が日本で計画された60年代から今まで
世界中の原発関連の出来事・動向は非常に多様でマイナスも多いのに
日本の官僚関連の他の事項同様(土建関連は最近例外)、
当初の方向の縮小サイドの見直しは行なわれていない。
原発の先生である欧米とは違う道を猪突猛進しているようです。

業界・官僚には美味しくても、納税者・電力料金負担者には高負担が続きます。
電力売上金額の規模を大きいと自慢してますが、半分は料金割高の結果です。

この際是非立ち止まり、見直す事になって欲しいと思います。
ご活躍を祈ります。



◆医療費問題へ感想
   Oさんからメール------4/25追加


今後の医療に関する意見を読ませて頂き勉強になります。
しかし、医療費高騰を抑えるという観点で、朝日新聞よりはましですが、この程度で考えているのかと、悲観しております。
他の経済・社会欄での記事に比べると、記事にされるための検証が不十分な気がします。
一例として、病室面積基準ですが、現在の基準は一床6.4でこれは患者一人あたりの病棟の生活スペースは25平方メートル必要です。
(4人家族で100平方メートル相当で、この住環境に住んでいる人がどれくらいいますか?)
この背景にあるいろいろな問題もあり、単純ではありませんが、医療費を考える上で、建築を含めた設備費(公的病院は全てこの費用は病院会計に入っていません)人件費も検討しないと良い結果は出るはずがありません。
アメリカの医療の質が高いといった誤解を未だに持っていることでも、不勉強さを暴露していますね。
確かに医者に任せたら医療費が高くなるのは当然です。
医者は、患者さんを1秒でも長生きさせることが仕事ですから。
どの段階で患者さんの治療を止めるかといった、神のような判断を要求されても困ります。
私見ですが、現在の日本の医療は、アメリカの大富豪が受ける医療水準(このレベルではアメリカの方が高水準?)まで保険でまかなっている点が問題で、生活保護のような考え、人間として受けるべき必要最低限を保険で確保し、それ以上はある程度の個人負担は必要な時代だと思います。当然この水準をどこにするかは、十分な議論が必要ですが。



◆第138回「イヤホンで知る危機ものづくり日本」へ感想
   Cさんからメール------10/18追加


こんにちは 団藤さんの記者コラムをいつも楽しみにしています。一ヶ月に1回というのが、ちょっとさびしいですが・・・。

さて、「イヤホンで知る危機ものづくり日本」について反論2点。

(1)今の流行の最先端では、インナーイヤー型ではありません。ヘッドホン型です。原宿などを闊歩する若者が流行を作り、彼らは気に入ったものがあれば何個でも買います。 よって、メーカーが数年に1回しか買わない消費者を軽視するのは当然です。

(2)GDC(国内総クール)が話題になってますが、アニメやファッションの世界では、日本が一番進んでいます。 ヨーロッパの多くのデザイナーが日本に来て、道を歩く若者のファッションの写真をとったり、店の服を買いあさったりしています。日本のデザインを参考にして、欧米ブランドが服を作り、それを日本人がありがたがって買う、という矛盾したことになってますが・・・。  とにかく、デザインでは日本は世界トップなのです。(欧米では無印などは非常にクールであり、模倣品が出回っているほどです)

チャラチャラした感じ、幼い感じや、逆にいえばポップなのではないでしょうか。日本の携帯がクールなのであり、欧米商品がデザイン的に遅れていると私は思います。もっとも、NOKIAのデザインなど、すばらしいものがありますが、それは、日本と海外の携帯販売方法の違いから来るものでしょう。日本は携帯電話会社主体の販売であり、欧米ではメーカー主体の販売ですから。

第3次産業が主体になってきているのに、プロジェクトXを見て、昔の第2次産業の懐かしさにひたるのは、確かにおかしいと思いますがね。

では、がんばってください。



◆第123回「環境ホルモン問題は終わったのか」へ感想
   琉球大理学部の山口正士さんからメール------10/18追加


有意義なHPと掘り下げたコラムを連載されていること、ご苦労さまです。

自分の担当する一般学生向けの生物学、つまり教養番組の講義で「環境ホルモン」について話をしていますので、情報更新のための検索をしていました。

これに関連して、dandoさんのコラム、「環境ホルモン問題は終わったのか」を読んだ感想を述べます。

中西、安井の両先生は大きな勘違いをされていると考えています。

海産生物の発生を長年見てきた者から見ると、dandoさんの最後の注意深いコメントを支持します。ホルモンの問題はまだ奥深い闇の中にあると思います。用量−反応系で見る化学の専門家の視点は、生命の進化のトリック、特にDNAや酵素の使いまわし・流用を見る生物学からは単純すぎると思われます。環境ホルモン問題は環境省(の御用学者?)のミスリードで変なことになっていますが、これからの問題と捕らえるべきでしょう。

除草剤のアトラジンがカエルの生殖異常を引き起こすという研究結果は昨年の日本ではマイナーなニュースでしたが、これは非常に重要です。生殖ホルモンの仕組みには多様性があって、動物によって大きく異なるわけですので、人間に直接影響しそうにないと思われる場合、無視される傾向があります。しかし、貝類のTBTによる影響、そしてトリアジン系農薬による両生類の異常など、水系で生殖細胞が無防備のままで発生する動物たちからの情報がいずれ闇を照らしてくれると期待しています。
http://www.cc.u-ryukyu.ac.jp/~coral/BiologyI/Atrazine.htm



◆「ニューヨーク底辺物語」を書かれた境セイキさん
   メール・抜粋------10/18追加


はじめまして。 境セイキと申します。 googleで『本』を検索をしているうちに、こちら様のサイトへたどり着きました。

福岡県大牟田市で生まれ、ニューヨークへ来て16年。その間の6年間をホームレスとして過 ごし、去る3月になんとか社会復帰を果たしました。このメールは、現在ご厄介になっている 会社のコンピューターから打たせて頂いております。 僕が日本人のホームレスとして過ごした日々の事、巡り会った人々の事、感じたこと、新たな 自分の発見、そしてそれらを通して見た現在のアメリカ、ニューヨークの事、そして「人間」 ということ。「生きる」ということなどを文章にまとめ、このたび一冊の本にして頂くことが かないました。

http://www.shiroganedai.net/itasho/sakai/index.html

日米共に深刻化するホームレス問題。報道などで伝えられているものとは一線を画す僕の本 が、人の生き方、アメリカのホームレスについてのより深い理解の一助となる事をねがってお ります。 また、単に「ホームレス」というキワモノ的な題材ではなく、僕自身としては「人間」、「人 としての生き方」をメインテーマにしているつもりです。 読んでいただけましたならば幸いです。

それにしても、すごい情報量ですね。脱帽です! 「お気に入り」に加えさせていただきました。

・・・dandoからの返事に・・・

僕もホームレスをやめたのと同時に、インターネットを自由に使える環境を与えていただき、 それなりに色々な日米のサイトをかなり見てきたとは思うのですが、団藤様のようなサイトに は出会った事がありません。 そのサイトの掲示板で本の紹介をさせていただく機会を与えてくださった事に、深く感謝いた します。



◆第127回「音楽産業は自滅の道を転がる」へ感想
   Tさんからメール------1/13追加


音楽CD不振の話に関連するのですが、現在のレコード業界は(内外ともに)「音楽」を消費財としての「コンテンツ」としてしか見ていないようです。このような感動とも芸術とも無縁の姿勢からは、すぐれた企画は生まれそうもありません。

私の好きなクラシック、現代音楽、民俗音楽などはマーケティングの対象外になっているように感じられるほどです。これらのジャンルには少数ながら熱心なファンがいて、WebでのCD販売には最も適しているはずですが…。

音楽の好きな人々は、コンテンツとしての楽曲以外に、その音楽にまつわる情報も知りいものです。あるCDから情報を得て、シリトリ式に別のCDを買うことも珍しくはありません。そのため、楽曲だけのダウンロード販売では満足しないと思います。「解説書」や「ライナーノーツ」は結構重要なのです。

レコード業界は抜本的な発想の転換を必要としています。



◆第127回「音楽産業は自滅の道を転がる」へ感想
   Fさんからメール------1/13追加


 大変興味深く読ませていただきました。私も長い間音楽に携わっているものですが、最近の若者のたちの音楽を聴くにつけ、あまりの幼稚さに苛立ちを感じているものです。

 現在私は68歳、作曲、編曲の勉強をしてきたものです。クラシックからジャズ、タンゴ、マンボ、ハワイアンなどさまざまな音楽をラジオにかじりついて聴いたり、SP,LPなどで楽しんだものでしたが、最近は聞くべき音楽が本当に少なくなってきました。なかでもたまたま顔がきれいで、カッコが良かったりすると突然売れ出したりして、しかもアーティスト等とおだてあげられているるのを聞くと全く情けなくなります。確かに40代後半にでもなってくるともう聞くべき曲も無いようです。音楽業界もまた、あしき商業主義に毒されて、儲かるなら何でもという時代に早く皆が気が付けばと思っています。



◆第114回「大学と小泉改革:担い手不在の不幸」
  第115回「続・大学と小泉改革:悲惨な予感」
へのAさんからの感想を読み、奨学金とベンチャーとの間に、そうした関連も確かにあると気づかされメイルいたします
   匿名さんからメール------1/13追加


>私の先輩にも奨学金で4(大学)+2(大学院)を暮
>らしあと数年借金が続く方がいます。
>数百万の借金を抱えて社会に出た人間が、ベンチャ
>ー企業を起こせますか?失敗すれば即刻社会的な
>抹殺ですよね。
>アメリカとの根源的な新規事業立ち上げ能力、リスク
>負担能力の差はここにあるのではないでしょうか。ベン
>チャー企業を起こせる人間が奨学金の支給人数分だ
>け減るわけですから。

米国生まれの子供が、現在米国公立大学のトップの評価の大学に、4年間の学費および寮費(食費+部屋代)ともに返す必要の無い奨学金をもらい(ただし入学後も一定の成績以上が条件)在学中です。

もし、もしこうしたことがなければ、当然自費で大学に行かなければなりません。そうしますと、我が家の場合、親に甲斐性が無いため、子供は、学資ローンを借り、大学へ行くとなり、Aさん言われるところの「先輩」の生活を余儀なくされるとなり、ベンチャーを立ち上げるということは、そうでない場合に比べてはなはだ困難となるといえるでしょう。(今後本人がベンチャー立ち上げるか否かは別として)

実際、アメリカでも、学資ローンを借りた場合、子供の話では、当地で教わった高校の先生(もちろんアメリカ人)の例ですが、30代半ばまで、大学時代の学資ローンを支払っていたとのことです。

さて、本題です。子供が全くの丸抱えで大学に行けるようになると知ったとき、これで親子ともども助かるという気持ちよりも、実際に支給されるまで、なぜこんなに多く貰えるのかという、その金額への疑心暗鬼の気持ちと、また、なぜアメリカはこれほどまでに手厚い奨学金を出すのかという疑問が先行しました。後者の疑問については今まで続いていました。

それが、Aさんの「奨学金とベンチャー」を読み、このことが100%正解といわないまでも(正解を知らないため)、アメリカにあっては、少なくとも「解の近傍」といえるのではないかというところまで、この疑問が氷解しました。

奨学金とは、将来、それ以上の貢献を社会になしてもらいたいという社会の期待です。従って、日米とも、奨学金は、学業成績が優秀な人に与えるという基本は同じと思います。

ところが、日本の場合、あくまで授業料相当の奨学金しか与えられず(今は違うということであれば取り消します。一世代以上前の理解です)親が大金持ちの場合、これも貰えないとなります。

一方、アメリカにあっては、親が大金持ちであって、基本的には、授業料分の奨学金は、貰えるとのことですが、生活費分は貰えないとのことです。

もし、親が貧乏な場合は、授業料分の奨学金に加え、一定の条件を満たすと、それに加えて、生活費までも与えられます。(これは実体験)

子供が、生活費も含めた奨学金を頂くとなり、有難い気持ちとともに、なぜ、日本とアメリカでは、こうした違いがあるのかという疑問も生じてきました。

それが、今回Aさんの{ベンチャー」ということをキーワードにして理解していきますと、なるほどと、合点するところがありました。

米国では、日本に比しはるかに豊かなベンチャー評価とその土壌があることはご承知のとおりです。

しかし、そうした米国といえども、子供の高校の先生のように30代半ばまで学資ローンの支払いということがあれば、やはりベンチャー立ち上げの気力は、全てとは言わないまでも、かなり削がれることでしょう。

それが、大学4年間の学費ローンがなければ、ベンチャーを立ち上げようという気持ちにもなりやすいと思います。こう理解すると、アメリカの奨学金制度が、生活費を含む奨学金をだすということは、アメリカ経済の活力維持の観点からも解の近傍的に納得できるものです。

現在、日本は10年を超える不況の只中にあります。こうした不況を克服していくためには、やはりベンチャーもひとつの柱となるといえます。

日本でも、そのベンチャーの立ち上げを容易にするために、学業成績、リーダーシップ、シチズンシップの3条件を満たす貧しい家庭の高校生、人数的には日本全体の国立大学の新大学1年生のうち500人位をめどに、大学4年間の生計費を含む学費を全額無返済給付し、もし10年以内に、ベンチャーの立ち上げをしない場合は、社会奉仕500〜1000時間を義務として課すということでよいと思います。

特に、研究者の卵の大学院生については、以上の3条件を満たせば無条件に与えるとし、そうしたための基金として出されるお金は、個人、団体、企業を問わず税控除とすべきでしょう。

貧乏を恥じている奨学生の親より





◆第124回「少子化対策の的は外れるばかり」へ感想
   Kさんからメール------10/14追加


第124回「少子化対策の的は外れるばかり」では、

 江原「そうでしょう。ただ、女子にとっても男の人が家事も育児も半分手伝 ってくれ、働かなくて済むというのがいい。5、6割の女の人はそれがベスト だと思っている。全部やれとはいわないが、せめて私と同程度に家事や育児を し、働いてない時は家事、育児を手伝ってほしい。それで、給料は持ってきて くれて、私は働かなくても、当然その給料を全部もらう。それがいいと思って いる」

この部分が衝撃的でした。

わたしには子供はいませんが、もし自分の子供がこう考えるとしたら、 どうしたらいいのかわかりませんね。 しかし、このような考え方は、ばかばかしいと思いますが、 けっこう自分のなかにもあるかもしれず、 ヒトが連綿と「いちばん得する生き方」をさがしてきた結果、 過剰な反応として、こうなったのかもしれません。

とりあえず、若い年代にはあまり期待せず、負担もさせないように がんばっていこう...




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