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団藤保晴の |
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京都議定書、本当の問題点を言おう [ブログ時評11]
(2005/02/20)
(「ブログ時評」に同文掲載。TBなどはそちらに)
地球温暖化に対する初めての国際的な枠組み「京都議定書」が発効した。ネット上で真剣に議論されているのは結構なことなのだが、3年前、日本批准の際に、第119回「京都議定書を批准しても対策は幻」を書いて警鐘を鳴らした立場からすると、厄介な場面に立ち会ったと思ってしまう。身の回りの省エネ、省資源からと意気込んでいらっしゃる方には水を差すかもしれない。まず、ニューヨークタイムズが掲示しているKYOTOグラフを見て欲しい。
32.9%も増えてしまった家庭やオフィスなどの民生部門では、さすがに純減は諦めたものの、現在から2割も減らす無謀な計画になっている。排出権取引などによる分が「-1.6%」と付け加えられたが、「京都議定書を批准しても対策は幻」で描いたように、国際的な排出権買い取りしか行き着く先はない。どれくらいの規模でどこに払うのか。 「市民のための環境学ガイド」の「ロシア京都議定書批准確定」は「色々と仕掛けをつかっても、1.3億トンは最低でも削減しないと」「それを排出量取引なる金で解決するとして、1トン1000円とすると、1300億円」とはじいている。それも、あの北方四島返還を二島に値切ろうとしているロシアに払い続けることになるはずだ。もちろん新財源、税収が要る。 経済産業研究所の「外交問題としての京都議定書」には世界の排出量見通しがあり、途上国の経済発展に伴い2010年から2020年には22%も増える。削減の枠組み内にいる日欧加の分は2010年には32%あるが、2020年には29%に下がる。 はっきり言って、このままでは日本の努力は壮大な無駄になる。「環境問題、パソコン環境の整備と日々の雑感」の「京都議定書の発効とその取組み」がいろんなブログの議論を「とりあえず行動しよう、行動するという気持ちが大事」とまとめている。身近なところから、ささやかでも努力しようとする人たちに「その行動は正当ですよ」と言ってあげるには、今の努力が将来に結実する道筋を示さねばならない。努力を強いる国がするしかないことであり、まず日本が置かれている悲惨で特異な立場を国民に率直に説明すべきだ。 【リンクはご自由ですが、記事内容の無断での転載はご遠慮下さい】 ※ご意見、ご感想や要望はメールフォームで。掲示板にご感想を |