団藤保晴の
「インターネットで読み解く!」

「非モテ」意識と親同居独身者の増加 [ブログ時評60] (2006/06/23)

(「ブログ時評」に同文掲載。TBなどはそちらに)

 152回「20代男性の3人に1人は生涯未婚の恐れ」は5日間で2万人以上の方に読んでいただき、5千人以上がブラウザの「お気に入り」に登録された。ブログのコメント欄には「3人に1人!!!!終わってますね。。。日本人滅亡しちゃうんじゃないかな。。。生きることにもっと意欲を持たないとダメだな」(のぶ)と嘆く声や、「例えば、頑固で無口な職人。例えば、企業戦士と言われたような実直で不器用なサラリーマン。我々の父、祖父といった世代のこういった人間達は性格的には現代のオタクや非モテと言われる人間達に近い」「こういった人間でもかつては普通に結婚できたのだ。それが現代では同じような性分の人間が何故か結婚できない」(覚悟)との問題提起などが書き込まれた。

 20代前半男性の50%に交際相手の女性がいない――との調査結果を紹介してみると「非モテ」の問題はやはり深刻なのかも知れない。ベストセラーになった『電車男』はその「非モテ青年」の話だった。「はてな・非モテ」は「『モテ』は第三者による評価だが、『非モテ』は自意識の問題といえる。その一方で、『モテるための努力を回避する』という恋愛至上(資本)主義へ批判的態度およびその人のことを指す場合もある」と、意識の問題であることをはっきり述べている。

 「2ちゃんねる」では膨大な数の掲示板が、この話題を話し合っているし、「非モテ系日記ウェブリング」などという同好の集まりまである。恋愛のノウハウを語る便利サイトでは、非モテ度合の点検など実に細々とした議論があるが、あまり心に響いて来ない。

 Googleで「非モテ」を検索すると200万件中の5番目に「非モテの本質」(arai blog)が登場し、ネット上でも支持されているのではないか。「非モテの本質とは、投入リソースと試行の不足にあるのです。いわゆるモテ資本は、設備的なものと、経費的なものに分けられます。ポイントは、どちらも一定の水準を下回ると、非常に女性と付き合うのが難しくなるということです」「非モテ男子は、女子への欲求が少ないのか、それともhesitateしているのか、モテ資本へのリソース投入が過少であることが多いのです。まずはhesitateをやめて、どんどん投資しましょう」。そのコメント欄にも当然、賛否が書き込まれている。異論には、リソース、つまり資源を投入したい先は色々あって、恋愛ばかりに割けないとか……。

 「第12回出生動向基本調査・結婚と出産に関する全国調査・独身者調査の結果概要」の「未婚者の生活と意識」が「親と同居する未婚男性が大幅に増加」と伝えている。女性の場合は以前から親と同居する割合は高かった。

   ◎親と同居する世代別未婚男性の割合  
    20-24歳  25-29歳  30-34歳  35-39歳 
 1992   59.7%   63.5%   68.0%   63.5% 
 2002   72.4%   70.3%   72.4%   73.4% 

 非正規社員やフリーターの増加などの社会要因が親との同居を押し上げた面があると分析しているが、男性の場合は正規社員でも同居率の上昇が顕著なのだ。どちらが原因で、どちらが結果かは判然としないが、家族の中でぬくぬくと納まっていれば、お金や面倒な手練手管も要る、女性との交際などあまり望まないかも知れない。

 一方、非婚化の風潮の中で最近、積水ハウスが、結婚しない娘と両親が暮らすための住宅プランを発表して話題になっている。非婚化は商売にもなり始めているようだ。



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