パソコンで見るハイビジョン最近の話題 [BM時評]

 家庭に薄型大画面テレビが広まり、ハイビジョン番組(HD)が普通になりました。マシンパワーが上がり、光回線で大容量化したパソコンでもハイビジョンビデオが広く見られるようになったことは第155回「テレビ局独占から脱したHDビデオ番組」で紹介しました。そのハイビジョンビデオ、最近の話題を集めます。明日6/30に「ソニーの動画共有サイト「eyeVio」、HD動画の投稿・視聴に対応」が動き出します。ユーチューブに代表される動画共有サイトでも高精細化が始まるわけです。

 ちょっとHDの話題を求めて歩き回ってみると、2005年から市民のハイビジョンビデオ投稿を募っている「市民テレビ」で「自然界で生きると言うこと(巣立ちのドキュメンタリー)」という最新作に出会いました。アオゲラという小鳥の巣立ちを撮影しようとしたら、巣穴にヘビが侵入し、異変に気付いた親鳥を交えてハラハラするドラマの一部始終を収録しています。「焦点距離2100mm(35mm換算)のレンズで寄ってみた」だけのことがあり、親鳥や幼鳥の表情まで見えます。「JAPAN-GEOGRAPHIC.TV」も含めて、国内のアマチュア勢は新作を数多く出しています。

 アップルの「iTunes Store」で無料入手できるHDポッドキャストでも、相変わらず宇宙・自然・ニュースを中心にしたジャンルでハイビジョンビデオを楽しんでいます。NASAの火星探査機「フェニックス」着陸の実況、コントロールルームの盛り上がりぶりは納得でした。ハッブル宇宙望遠鏡による映像も見飽きません。このところ、「Earth-Touch.com | Wildlife HD video, Weekly highlights podcast」をよく見ています。世界中で撮影された旬の映像ハイライトです。今週はイワシの大群に襲いかかるイルカ、サメ、海鳥のシーンが印象的でした。

 「Apple - Movie Trailers」で見る映画予告編ハイビジョンでは、この夏公開の「Star Wars: the Clone Wars」をつい何度も見てしまいます。私のディスプレイは1600×1200なのでフルハイビジョンの横1920ピクセルは出せませんが、左右両端を切り落として得られる高精細感には唸ります。どうということもない内容の地上デジタルテレビなどに時間を取られたくないと思えます。