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第167回「ブログ記事数グラフで見る米大統領選」 (2008/11/02)

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(「Blog vs. Media 時評」に同文掲載。コメントなどはそちらに)

 4日の投票日が迫ってきている米国の大統領選です。民主党のオバマ候補優勢の声が高まっています。例によってテクノラティ社のブログ記事数グラフを使って、劣勢とされるマケイン共和党候補と、ブログでの人気がどう推移したか、比較してみましょう。昨年5月に国内の問題で第154回「世論の形成をブログの頻度から観察」を書いています。「過去に遡って世論調査をする」といったことが、こうしたツールを使うことで擬似的に可能になりました。



 民主党は8月末、共和党は9月初めに党大会を開いて大統領選候補を決めました。オバマ、マケイン両候補ともにこの時点で1日2万件前後のピークを叩き出しています。この後が違います。両者ともに小刻みに山と谷を刻んでいくのですが、オバマ候補側は全体に盛り上がっていくのに対し、マケイン候補側は山が小さくなって全体に萎えていく様相です。直近のピークはオバマ18000件に対し、マケインは10000件そこそこです。このグラフからでも勝負はついた印象です。

 米国のブログには左右の政治潮流を束ねる「ハブ」と呼ばれる存在があります。リベラルのdailykos.com、保守のinstapundit.comへのネット上のアクセスがどう推移したのか、「Alexa」のグラフで見ましょう。


 米国の保守思想はかなり確固たるものがあり、共和党内で一匹狼的な存在を通してきたマケイン候補は「保守主義者」とはみなされていません。instapundit.comへのアクセスが5月頃にぱたりと落ちています。予備選挙で「共和党はマケイン」の大勢が決したので、がっくりきたのでしょうか。一方、dailykos.comへのアクセスはオバマ優勢につれて拡大し、民主党大会時分には大きなピークになりました。ここでも左は元気なのに、右はしゅんとしたままです。大統領選と同時に実施される上下両院の選挙でも民主党が大きな勝利を得て、ホワイトハウスと議会の両方をおさえる、「ねじれ」フリーが実現しそうと言われるのも、うなずけます。

   

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