第184回「イチロー200×9達成、大リーグが驚く」 (2009/09/15)

(「Blog vs. Media 時評」に同文掲載。コメントなどはそちらに)

 大リーグの世界にもう誰も抜くことが出来ないであろう打撃記録「9年連続200安打」をイチローが14日に達成しました。大リーグのホームページは「Ichiro passes Keeler to set 200-hit history」をこの日、ずっとトップに掲げていました。最大級の賛辞です。マリナーズ「Ichiro Suzuki: Chasing History: 9 consecutive seasons with 200 hits | Mariners.com: News」の特設ページはしばらくはこのまま読めるのでしょう。色々なコメントも豊富に含む、充実した記事で構成されています。

 私のウェブで「インターネットで読み解く!」第102回「大リーグとの『垣根』は消滅した」をリリースしたのが2001年4月です。あの時、パワーよりスピードで勝負するイチロースタイルが、日本プロ野球と大リーグとの間にあった「壁」を消すと宣言したのに、今度はイチローが誰にも破れない「記録の壁」を大リーグに作ってしまいました。おそらく来年には10年連続200安打も達成してしまうでしょう。ピート・ローズの生涯200安打10回を超えることもほぼ確実に思えます。大リーグのページでも「次に記録を失う犠牲者はローズだろう」と書かれています。

 上記の大リーグのページには現役選手の生涯打率ランクがあります。イチローは第2位で「.333」。第1位はAlbert Pujolsで「.334」です。この選手はイチローと同じ2001年にデビューし新人王(ナショナルリーグ)を取っていますから、比較には好都合です。これだけの打率を残している好打者がこれまでの9シーズンで放った安打は「1695」なんですね。年間200安打に達したことはないだろうと思います。今、イチローは「2005」です。

 大記録達成で王貞治さんが「4000安打を」とコメントしていました。イチローの日本での安打は「1278」、大リーグで昨年までが「1805」、そして今年が「200」ですから、合計は「3283」。35歳のイチローが30代の内に4000本をパスできれば、ローズの持つ通算安打の大記録「4256」も楽に塗り替えることでしょう。まだまだ偉業は待っています。



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