ベルリンフィルに耐えるPC用オーディオ新春版 [AV特集] (2010/01/03)

(「Blog vs. Media 時評」に同文掲載。コメントなどはそちらに)

 昨年リリースした二つのAV特集「ベルリンフィルに耐えるPC用1万円オーディオ」「続・ベルリンフィルに耐えるPC用オーディオ」は予想外に多くの方に読んでいただきました。この年末年始休みもたっぷりとベルリンフィルの音を楽しみつつ、その後のフォローを兼ねた発展編を考えました。本格的な音楽を安く聴けるサイトも紹介します。

 ベルリンフィルの定期演奏会アーカイブは既に40本以上(日本語版曲目リスト)あり、中で出色の指揮者は、1981年ベネズエラ生まれのグスターボ・ドゥダメルでした。若き天才として名前は聞いていましたが、実際の演奏は初めてでした。プロコフィエフの交響曲第5番ではベルリンフィルがラテンバンドになったのではないかと思わせる、鮮やかで生き生きとした色彩感と躍動感を生み出して驚かされました。もっと聞いてみたいと思うのが人情で、ネット上で探してみました。

 ドイツ・グラモフォンのDG WebShopがとても便利で安価なサービスを1年ほど前から始めていました。ネット上でCDアルバムをダウンロード販売しているサイトですが、多くのCDは0.99ユーロ、130円くらいを払うと1週間だけ自由に聴けるのです。決済はクレジットカードで出来ます。ドゥダメルについてはチャイコフスキーの交響曲第5番を注文してみました。聴いてみると彼の面白さは十分には発揮されていないと感じました。ベネズエラのユースオーケストラですから、ベルリンフィルとは能力が違いすぎます。改めて指揮者と楽団の関係に思い至りました、

 さて、ではDG WebShopでベルリンフィルを聴いてみましょう。これはいくらでもあります。ベートーヴェンの交響曲全集ならカラヤン、後任のアバトほかも揃っています。しかも全集なのに料金は同じ0.99ユーロと超徳用でした。比較できるCDを持っているカラヤンを選びました。ストリームの形式はMP3の320kbpsのようです。圧縮音楽ではありますが、高いビットレートです。元のCDと比較するとかなり良く出来ていて、管楽器の艶や甘美さがやや薄まるくらいの僅かな差でした。ベートーヴェンの全交響曲演奏会が毎年末に催されていますが、130円で自室で9曲通して聴くのも一興でしょう。

 パソコンで音楽を聴くためのハードについても最近、進展がありました。二つのAV特集はUSBオーディオインターフェースを利用するもので、「AUDIO GENIE PRO」+「Fiio E5」の1万円セットと、韓国から「CARAT-RUBY」を輸入する2万円でした。新しい製品がAVウオッチの「2009年のヘッドフォン/イヤフォン事情を振り返る――超高級ヘッドフォンからiPodデジタル出力まで」で「■ ヘッドフォンアンプ/USBオーディオDACなど」として詳しく紹介されています。「フューレンコーディネートが2010年1月から発売する、米NuForceのヘッドフォン出力付き小型USB DAC「Icon uDAC」(13,650円)や、WiseTechのAudinst製「HUD-mx1」(実売22,800円前後)、フォステクスの32bit DAC採用「HP-A3」(2010年1月7日発売/38,850円)など、年末にかけてUSB接続対応のDAC/ヘッドフォンアンプの新製品発表が相次いでいる」といった具合です。

 メーカーがこの分野に本格的に目を向けてきた感じです。USB接続での音質改善に手が着いたようなので、「Icon uDAC」など期待できそうです。同種製品で「Fiio E7」が間もなく登場すると言われています。

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