ディープな日本にまで入り込む外国人観光客 [BM時評]

 日本政府観光局が公表した「訪日外客数、過去最高の861万2千人」が目を引いたのを機会に、最近のぞいて面白かった外国の方の日本旅行ブログ記事を紹介してみます。従来から定番の観光地だけでなく、随分とディープな日本にまで入り込むようになっていると感心しました。

 公表の2010年訪日外客数(推計値)からグラフを引用しておきます。中国が141万人で初めて台湾126万人を上回り、香港も50万人ですから36%余りが中国人となります。秋葉原とか京都とか、本当に中国人の姿が目立ちます。  しかし、たっぷり日本を楽しむのはお金に余裕がある欧米客のようです。世界各国を回っている米国人夫婦のブログ「surroundedbythesoundのYummy things」をのぞきましょう。世界で出会った魅力的な事柄を集めたカテゴリーです。日本に1カ月も滞在しているのですから「日本での食の冒険」1、2集に「Sayonara to all our yen」などの充実振りは他国での記事を圧倒しています。ただ、安めのビジネスホテルチェーンで泊まりながら1日200ドルの予算が日本では守りきれなかったようです。神戸まで行って神戸牛ステーキに143ドル払い、クレージーな値段と思いつつ味に納得します。食事情について「Food and drink is another category where Japan can empty your wallet if you are not careful」と記し、財布が空っぽになる勢いだそう。

 「Street Food」と題したブログを書いているオーストラリア人夫婦の冒険精神にはちょっとびっくりです。バイクに乗ってでしょうか、関西を重点的に歩き、京都の錦市場から大阪路地裏の居酒屋、デパ地下の食料品売り場、繁華街の屋台の探訪まで書いていて「Japanese Street Food Tour」に好奇心旺盛に撮りまくった写真をちりばめて並んでいます。「Tour Day 7− Sashimi, Curry, Izakaya, Crepes, Ramen - Happy Happy!」といった感覚です。私も行ったことがある店も出てきますが、大阪の人でも知らない人はそうそう行かない場所にあります。旅行に行った先の国をこれだけ堪能できたら素晴らしいなと思えました。

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