中国に続きインドにも抜かれるGDP推移グラフ [BM時評]
日経新聞の《インドGDP、購買力平価で日本抜き3位へ 現地紙報道》が「インド経済紙最大手エコノミック・タイムズは20日付の一面トップで、2011年のインドのGDP(国内総生産)が購買力平価(PPP)ベースで、日本を抜いて世界3位になる見通しだと報じた。同紙によると、10年のインドのGDPはPPPベースで4兆600億ドルで、米国、中国、日本(4兆3100億ドル)に次ぐ4位」と伝えました。「世界経済のネタ帳」を利用して、インドと日中米のGDP推移グラフを作ってみました。
中国に抜かれたのは名目GDPでの話で、今回、インドに抜かれるのは購買力平価ベースです。「購買力平価は『為替レートは自国通貨と外国通貨の購買力の比率によって決まる』という購買力平価説を元に算出された交換比率。各国の物価の違いを修正して比較できるため、より実質的な評価・比較ができると言われている」。名目GDPでの差はグラフの通り、まだ大きく、2010年、インドの1人当たり名目GDPは1264ドルにすぎません。
大人口国が高い成長を続ける限り、日本が追い越されるのは自然の成り行きでしょう。やはり日経の《2050年の世界GDP、アジアが52%に拡大も ADB報告書》には「アジア開発銀行(ADB)は2日、2050年までのアジア経済を展望する報告書を発表した。中国やインドが順調に成長を続けた場合、世界総生産(GDP)に占めるアジアの割合は現在の27%から52%まで拡大する。中国の割合は20%、インドは16%に達する。日本は現在の約9%から3%程度に低下するが、旺盛なアジアの需要を取り込み、1人あたりGDPは3万ドルから8万ドルに増えると予測している」ともあります。結果として悪い話ではないというのですが、この手の成長予測は資源が無尽蔵に使えると考えるので要注意です。
【参照】インターネットで読み解く!「インド」関連エントリー
第182回「日本抜く中国GDP、矛盾する数字と未来」
大人口国が高い成長を続ける限り、日本が追い越されるのは自然の成り行きでしょう。やはり日経の《2050年の世界GDP、アジアが52%に拡大も ADB報告書》には「アジア開発銀行(ADB)は2日、2050年までのアジア経済を展望する報告書を発表した。中国やインドが順調に成長を続けた場合、世界総生産(GDP)に占めるアジアの割合は現在の27%から52%まで拡大する。中国の割合は20%、インドは16%に達する。日本は現在の約9%から3%程度に低下するが、旺盛なアジアの需要を取り込み、1人あたりGDPは3万ドルから8万ドルに増えると予測している」ともあります。結果として悪い話ではないというのですが、この手の成長予測は資源が無尽蔵に使えると考えるので要注意です。
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