2大政党時代を終わらせる首相に議員統制は無理 [BM時評] (2012/06/26)

(「Blog vs. Media 時評」に同文掲載。コメントなどはそちらに)

 民自公3党合意による増税・社会保障一体改革関連法案の衆院採決で、民主党内から多数の反対・棄権が出る見込みです。消費増税と引き替えに民主党が掲げてきた旗をほぼ下ろしてしまう野田首相が所属議員を縛れると考える方が、むしろ異常です。民自2大政党時代に入って少数党から立候補しても勝てないのが常識になりました。しかし、次の総選挙で2大政党の支配は終わりそうです。選挙で落ちる恐怖が求心力にならなくなったのです。

 民主党とともに人気が落ちたのは自民党もです。第308回「政党支持率4割連合が決める政治に正統性無し」で、増税協議を進める過程で民主、自民ともに政党支持率がずるずると下がっていく様子をグラフにしました。公明と3党合わせても4割しかありません。現在は無党派層になっている広大な領域を取るのは別の党です。2大政党時代終了の引き金は引かれました。

 野田首相は不退転の決意さえ固めれば、民主党得意の「政治主導」で何でも出来ると思いこんでいるかのようです。それは在京マスメディア各社の応援のせいかも知れません。せっかく世論調査をしながら民意の在り方よりも、小沢系造反に焦点を絞る、次の日経報道が典型的です。

 25日朝刊に出た日経新聞の《小沢系造反の動き「理解できず」53% 本社世論調査》で世論調査の中身を見ると、民自公3党合意について「評価する」は36%なのに「評価しない」が52%もありました。大飯原発再稼働についても「賛成36%、反対46%」でした。これだけ民意と離れていれば国政選挙でしっぺ返しを食うのは必然です。民主の総選挙敗北を必至にした首相を、自公とマスメディアが支える奇妙な構図が浮かび上がっています。政党支持率のようにメディア支持率が調査できるならば、既成マスメディアは民自公3党と一緒に落ち込んでいるでしょう。

 【参照】インターネットで読み解く!「政党支持率」関連エントリー

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