第341回「中国発、微粒子大気汚染で国内基準超過が続出」
中国の重篤スモッグに起因する微粒子大気汚染が国内各地に広がり、国が定めた環境基準を超過したと福岡、大阪、香川などで報告されました。「直ちに健康に影響しない」と福島原発事故様の逃げは許されません。短時間、一時的な超過ではなく、「PM2.5」1日平均値で明らかに基準を突破しているのですから、自治体は速やかに住民に実態を知らせ、健康への影響を調べるべきです。国内への飛来予測を活用して、リスクが大きい人には外出を避けるよう助言すべきです。
1月31日にPM2.5が国の基準を超える1日平均52.6マイクログラムを記録した福岡市は早速、観測網と情報公開を強化し、読売新聞がこう伝えました。高島市長が「5日の定例記者会見で、今夏にもPM2・5の予報を始める計画について、『健康被害が出る恐れもあり、市民に外に出ないよう警告や指示を出すことも検討する必要がある。市民を守る立場としてはシーズン(3〜6月)に対応したい』と述べた」。(福岡県の大気測定項目別日報)
空気1立方メートル当たりで「PM2.5」1年平均値が15マイクログラム以下、かつ、1日平均35マイクログラム以下が日本の大気環境基準です。四国新聞の《「PM2.5」基準値超え40日/香川県内》は次のように報じています。《県環境管理課によると、昨年12月を除くすべての月でPM2・5が環境基準を超過した日があった。昨年5月8日には国の環境基準(1日平均35マイクログラム以下)を大幅に超える70・9〜90・5マイクログラムを記録。今年に入っても測定値が高い傾向は変わらず、1月11、12日と30日〜2月1日までの計5日間、環境基準を超過した》 「讃岐の空情報館」の「経時変化グラフ」で、観音寺市での測定値グラフを出しました。最高値は75マイクログラムにもなり、確かに1月30日からの3日間は大幅な超過があります。1日だけで済まなかった点は重症です。 観測地点が多い大阪で2月1日午後7時の状況をマップにしたものです。この時間の最高値は75マイクログラムです。「大阪府 大気汚染常時監視のページ」でデータを得ています。この日は府内39地点の内、6地点で1日平均が35マイクログラムを超えました。マップの中央、黄色の部分とほぼ重なります。周辺の一段濃い部分は1日平均が30マイクログラム前後に相当します。大阪市南部に堺市、富田林市などを含む地域です。
1月半ば、北京で軒並み700マイクログラムを超えて1000にも迫った中国とは比べられませんが、環境基準値を超え、しかも2倍以上や連続3日にもなるとは尋常ではありません。日本への本格的な飛来シーズンはこれからです。
【参照】「インターネットで読み解く!」
第336回「中国で突出の微小粒子汚染は環境汚染無視のツケ」
第337回「中国の重篤スモッグは経済成長に大ブレーキ」
第338回「中国の最悪大気汚染は韓国や日本へ飛来する」
『中国は終わった』とメディアはなぜ言わない
日本への中国重篤スモッグ流入ぶり連続アニメ
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空気1立方メートル当たりで「PM2.5」1年平均値が15マイクログラム以下、かつ、1日平均35マイクログラム以下が日本の大気環境基準です。四国新聞の《「PM2.5」基準値超え40日/香川県内》は次のように報じています。《県環境管理課によると、昨年12月を除くすべての月でPM2・5が環境基準を超過した日があった。昨年5月8日には国の環境基準(1日平均35マイクログラム以下)を大幅に超える70・9〜90・5マイクログラムを記録。今年に入っても測定値が高い傾向は変わらず、1月11、12日と30日〜2月1日までの計5日間、環境基準を超過した》 「讃岐の空情報館」の「経時変化グラフ」で、観音寺市での測定値グラフを出しました。最高値は75マイクログラムにもなり、確かに1月30日からの3日間は大幅な超過があります。1日だけで済まなかった点は重症です。 観測地点が多い大阪で2月1日午後7時の状況をマップにしたものです。この時間の最高値は75マイクログラムです。「大阪府 大気汚染常時監視のページ」でデータを得ています。この日は府内39地点の内、6地点で1日平均が35マイクログラムを超えました。マップの中央、黄色の部分とほぼ重なります。周辺の一段濃い部分は1日平均が30マイクログラム前後に相当します。大阪市南部に堺市、富田林市などを含む地域です。
1月半ば、北京で軒並み700マイクログラムを超えて1000にも迫った中国とは比べられませんが、環境基準値を超え、しかも2倍以上や連続3日にもなるとは尋常ではありません。日本への本格的な飛来シーズンはこれからです。
【参照】「インターネットで読み解く!」
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