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東電任せは駄目と明白にした新たな大量汚染水 [BM時評] (2013/08/01)

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(「Blog vs. Media 時評」に同文掲載。コメントなどはそちらに)

 福島原発で新たに高濃度の大量汚染水が確認されました。最も驚く点は発電所構内で放射能汚染レベルを確認していない場所が存在する管理の愚劣さです。汚染マップが出来ていないのでは海洋流出防止は全く不可能です。1日には護岸近くで地中の遮水壁工事1列目が完成と伝えられました。水ガラスを地下2メートルから16メートルの深さまで注入した構造では、新たに見つかった汚染水には対応できない恐れがあります。国際的に非難される海への放射能流出は完全に止めねばなりません。政府の権限で強力な司令塔を現地に入れて、指揮を取らせるべきです。2号機取水口付近の地図を原子力規制委の資料から引用します。


 東京新聞の《福島第一 新たに大量の汚染水確認 最大9億5000万ベクレル》はこう伝えています。「最大で放射性セシウムは一リットル当たり計九億五〇〇〇万ベクレル、放射性ストロンチウムなどは五億二〇〇〇万ベクレルを検出」「汚染水が確認されたのは、いずれも直径七メートルほどの巨大な立て坑。タービン建屋に冷却用の海水を引き込むため地下二十数メートルまで掘られた配管を収容するトレンチに接続している。耐震性は非常に高いとされるが、海からは数十メートルしか離れていない」

 遮水壁工事1列目は1・2号機側の対策です。セシウム9億5000万ベクレルが検出された立て坑も1・2号機側ですが、接続しているトレンチの深さが16メートルを上回っています。しかも、海水の取水配管トレンチだというのですから、海への漏洩経路の恐れすらあります。もうひとつ見つかったセシウム3200〜3900万ベクレルの立て坑が3・4号機側です。

 第370回「セシウム日常的海洋流出を東電、福島県は認識」で指摘した通り、3号機取水口付近では、原子炉等規制法の放射性廃棄物濃度限度を超えた汚染が日常的に検出されています。福島県もこの数値を認識しているのに、感覚が麻痺しています。

 【参照】インターネットで読み解く!「福島原発事故」関連エントリー

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