韓国の産経記者起訴処分は権力者による「私刑」 [BM時評]

 産経前ソウル支局長在宅起訴は権力者による「私刑」(リンチ)です。最高権力を持つ者がメディアの言論に被害を言い立てて刑事処分に付するとは、韓国が法治国家ではないと明瞭に示しています。産経新聞の記事の品位は全く擁護しませんが、権力者に疑問を呈する言論を封殺することは許されません。むしろ、投げかけられた疑惑に明確に答えていないがゆえの暴走に見えます。

 もともと韓国は前近代の徳治国家を脱しきれず、無能な官僚組織がはびこっており、300人以上の犠牲者を出したセウォル号沈没事故の不始末もそこに端を発しました。世界に向けて恥じるべきリンチに、本来なら国連も警告すべきだと考えますが、韓国人の事務総長は感度が低いようです。

 実は韓国人自身が公正な国家を実現できていないと考える現実を《奇怪な韓国の闇、民衆は達観する「愚政府・愚役人」》で描きました。それでいて間違っていても国家の体面は保ちたいとする愚かな国民性とを、国際的な社会意識調査「International Social Survey Programme」から作成した2つのグラフでご覧ください。