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ワイヤレスで騒音カットのヘッドフォンは絶品 [BM時評] (2016/05/08)

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(「Blog vs. Media 時評」に同文掲載。コメントなどはそちらに)

 初代ウォークマンの頃からヘッドフォンやイヤフォンを持ち歩いて来て、決定版と思える製品に出会えた思いです。ワイヤレスで騒音カットできるヘッドフォンは交通機関や地下街でも音楽の細かな味わいに没入できます。ソニーの新製品で「MDR-100ABN」です。既に百時間以上、慣らし運転をしながら試して素性の良さが分かりました。接続コードが無いのは確かに快適ですし、流行のハイレゾを掲げてもいますから、色々な場面の使い勝手を報告してみます。


 購入したのは5色ある内の青系で、3万円くらいで入手できます。折りたためる構造で幅18センチ、奥行き15センチの携帯ケースが付いてきました。Bluetooth 4.0に対応したワイヤレスで、私の場合はタブレットに蓄えた224kbpsのMP3ファイルを主に聴いています。圧縮音楽ファイルの高音域を回復させる機構が常時ONになっており、結構効いている感じです。写真左下のケーブルでも接続可能です。本体が電池切れの場合にも使いますが、音質は鈍くなります。右側部の下に曲送りやボリュームの操作部が見えます。

 ノイズキャンセリング機能が付いたヘッドフォンを前々から狙っていたものの、ノイズ打ち消し作用から癖が出る製品が多くて試聴して気に入る製品に出会えませんでした。このヘッドフォンはエージングを済ませると音楽を楽しめる高い品質があります。最低で30時間は必要で、これで楽器には十分ですが、最初きつい感じがあるボーカルは100時間くらい経過しないと滑らかになりません。普通の振動系だけでなく電気系統まで含めたエージングが要るのでしょう。

 大阪・梅田の地下街はゴーという大きな騒音に人の話し声などが乗っている環境です。このヘッドフォンを着けると密閉型であるためにぐっと騒音が減ります。さらに電源をONにしてキャンセリング機能を効かせると、おやっと思うほど静かになり、普段は意識しない耳の底にあるシーンという耳鳴りが表に出ます。《音楽を聞いて仕事に集中に最強! ソニー「MDR-100ABN」》に詳しい解説や類似製品との比較があり、周辺の騒音状態に合わせて3つあるキャンセリングのモードを自動的に切り替えているようです。

 家庭のリビングルームなら誰かがテレビを見ていても、あまり気にならずにタブレットで音楽やWOWOWなどのビデオ・オン・ディマンドを楽しめます。10メートルまでは離れて使えますから、飲み物を取りに行く場合など装着したままです。パソコンのそばでキャンセリングONにしてみると、換気ファンの騒音が消えたのにびっくりでした。パソコンにUSBで繋いだパイオニアのDA変換ヘッドフォンアンプ「U-05」と有線接続でハイレゾ・ファイルを聴いています。『流行のハイレゾ再生、ソフト選択で音質劣化に』で問題にした音質劣化もきちんと確認できて、ハイレゾの性能も間違いないようです。

 ベルリン・フィルのデジタルコンサートホールがこの春からハイレゾ・ファイルのネット配信を始めています。パソコンのヘッドフォン端子に有線接続するだけで良質状態で聞けた点も報告しておきます。

 我が家のメインヘッドフォンであるゼンハイザー「HD800」ほど先鋭な表現力はありませんが、その分、聴きやすいと思います。密閉型らしい骨太な低音を持つのでジャズやポップス系はHD800よりも楽しい感じがあります。ずっと静かな環境で聞いている感じになるので音楽のボリュームを上げる必要を感じません。埋もれていた弱音の微妙さが聴き分けられ、ダイナミックレンジが十分に取れているからです。

 これまでは騒がしい地下街で音楽を聴くならイヤフォンを大きな音にしないとダメでした。このヘッドフォンを着けて自分だけ静かな環境にいて、クラッシクの器楽曲など細かい音楽表現を楽しんでいるのは不思議な感覚です。ただし問題もあります。周囲の人の気配が耳から感じられなくなるのでぶつからないよう注意して下さい。クルマが来る屋外は危険です。屋外だと風が強い日は風切音が気になりますが、川沿いの散歩道を歩きながらゆったり楽しむのはいいと思いました。

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