特集「コロナ禍引き籠り、まぎらすAV機器出会い」
新型コロナデルタ株のまん延で想定以上の長い引き籠り生活になりました。中学時代からオーディオが趣味でしたから、暇に任せてAV機器に色々と手を出してしまいました。かねて懸案だったプロ用モニターヘッドホンから始まって、ガラケーの電池が駄目になった機会にソニーのスマートフォン、そのハイレゾ機能を生かせるカナル型イヤフォン、安物で我慢してきたパソコンのスピーカに昔なじみのFOSTEXを入れて今後数年はこれで万全です。
住宅事情で大型スピーカを手離してからは音楽はヘッドフォン中心で、独ゼンハイザーの緻密で説得力が高い音作りを長年愛用してきました。パイオニアの大型ヘッドフォンアンプで往時の最高級ヘッドフォン「HD800」を鳴らすのが我が家の中心装置です。第623回「タブレット用イヤフォン決定版、1万円余で万能」で紹介したカナル型の「IE40 PRO」が出歩く際のメインでした。
ただ、なんでも上手に聞かせてしまうのとは違うタイプの機器が存在しており、味付けを排したプロ用モニターヘッドホンが典型です。中でも独beyerdynamicの開放型プロ用モニターヘッドホン「DT1990PRO」に惹かれていました。引き籠りで無駄遣いが激減したのを口実にサウンドハウスで54800円で買ってしまいました。下の写真の左側です。 非常に強力な磁気回路内に置かれた振動板を駆動するので何とも軽々と音が出て来ます。映画館でもの凄い音響が評判になり、二度も見に行った「ガールズ&パンツァー 劇場版」、戦車戦の爆裂音や衝撃音、低音がずしっと来る効果音など独特の世界です。意外なことに古い録音にも相性が良いのです。20世紀の三大指揮者、ブルーノ・ワルターのコロンビア全集リマスター版を聴いていてびっくりです。
写真の右がソニーの「Xperia 10 III」です。イヤフォンジャックを持っていて刺さっているのがFiiOのカナル型イヤホン「FH1S」で、サウンドハウスでで7000円ほどで購入しました。米Knowles社製BA型ドライバーが大半の音領域を再生し、直径13.6mmと異例に大きな振動版が低音を受け持ちます。ソニーの電子回路は省電力に傾いているのか、手持ちの「IE40 PRO」を駆動するには力不足で代わる品を探しました。
ハイレゾながら高能率、Knowles社製BAなら音は大丈夫と判断しました。結果は大正解で、ボーカルが細かなニュアンスを出し、骨太の低音で映画の効果音などでは破壊的な音を出します。ソニーのスマホにはMP3など圧縮音源を元の音に復元、さらにハイレゾにしてしまう「DSEE Ultimate」機能があり、3000曲ほどのMP3をマイクロSDカードに入れハイレゾ化して楽しんでいます。さらに、ベルリンフィル「デジタル・コンサート・ホール」で一部、ハイレゾ化しているところを、昔の定期演奏会まですべてハイレゾで楽しめます。カラヤン、アバドまであり、おかげでハイレゾソフトを買わなくなりました。
これまでモバイルの主力だったレノボの8型タブレットはネットフリックスやWOWOWオンデマンドなど映画やビデオ用、あるいは読書用になりました。 これまでパソコンには上の写真で奥に見えるJBLの通称カタツムリを接続、とても音楽を聴ける品位はありませんが、「スピーカを買うとアンプも必要だし」と昔の常識に囚われていました。アンプ組み込み小型モニタースピーカに優秀な製品が出ているのです。写真手前のFOSTEXのアクティブスピーカー「PM0.4c」はアマゾンで1組26721円で買えて、距離1メートルくらいで聴く分には申し分ありません。幅13センチ、高さ22センチ、壁の前にあるパソコンラックの棚に押し込んでいるので低音が出すぎ、背後に向いたバスレフポートにスポンジを差し込み殺しているほどです。10センチのスピーカですから大空間で鳴らすのは無理ながら、私の使い方なら高音部ソフトドームの精緻さもあってほぼ万能です。
年末には70歳になりますが。高音域を聞く能力など衰えを感じません。低音が良く出るスピーカを至近距離で聴きますから、大音量にすることもなく周囲にそんなに迷惑は掛けないようです。スピーカで聞けるとリラックスできます。新ヘッドフォン・イヤフォンと合わせて音楽と音そのものの楽しみ方が今回ぐんと幅広くなりました。効果に対して意外とお金が掛かっていないと思われませんか。
住宅事情で大型スピーカを手離してからは音楽はヘッドフォン中心で、独ゼンハイザーの緻密で説得力が高い音作りを長年愛用してきました。パイオニアの大型ヘッドフォンアンプで往時の最高級ヘッドフォン「HD800」を鳴らすのが我が家の中心装置です。第623回「タブレット用イヤフォン決定版、1万円余で万能」で紹介したカナル型の「IE40 PRO」が出歩く際のメインでした。
ただ、なんでも上手に聞かせてしまうのとは違うタイプの機器が存在しており、味付けを排したプロ用モニターヘッドホンが典型です。中でも独beyerdynamicの開放型プロ用モニターヘッドホン「DT1990PRO」に惹かれていました。引き籠りで無駄遣いが激減したのを口実にサウンドハウスで54800円で買ってしまいました。下の写真の左側です。 非常に強力な磁気回路内に置かれた振動板を駆動するので何とも軽々と音が出て来ます。映画館でもの凄い音響が評判になり、二度も見に行った「ガールズ&パンツァー 劇場版」、戦車戦の爆裂音や衝撃音、低音がずしっと来る効果音など独特の世界です。意外なことに古い録音にも相性が良いのです。20世紀の三大指揮者、ブルーノ・ワルターのコロンビア全集リマスター版を聴いていてびっくりです。
写真の右がソニーの「Xperia 10 III」です。イヤフォンジャックを持っていて刺さっているのがFiiOのカナル型イヤホン「FH1S」で、サウンドハウスでで7000円ほどで購入しました。米Knowles社製BA型ドライバーが大半の音領域を再生し、直径13.6mmと異例に大きな振動版が低音を受け持ちます。ソニーの電子回路は省電力に傾いているのか、手持ちの「IE40 PRO」を駆動するには力不足で代わる品を探しました。
ハイレゾながら高能率、Knowles社製BAなら音は大丈夫と判断しました。結果は大正解で、ボーカルが細かなニュアンスを出し、骨太の低音で映画の効果音などでは破壊的な音を出します。ソニーのスマホにはMP3など圧縮音源を元の音に復元、さらにハイレゾにしてしまう「DSEE Ultimate」機能があり、3000曲ほどのMP3をマイクロSDカードに入れハイレゾ化して楽しんでいます。さらに、ベルリンフィル「デジタル・コンサート・ホール」で一部、ハイレゾ化しているところを、昔の定期演奏会まですべてハイレゾで楽しめます。カラヤン、アバドまであり、おかげでハイレゾソフトを買わなくなりました。
これまでモバイルの主力だったレノボの8型タブレットはネットフリックスやWOWOWオンデマンドなど映画やビデオ用、あるいは読書用になりました。 これまでパソコンには上の写真で奥に見えるJBLの通称カタツムリを接続、とても音楽を聴ける品位はありませんが、「スピーカを買うとアンプも必要だし」と昔の常識に囚われていました。アンプ組み込み小型モニタースピーカに優秀な製品が出ているのです。写真手前のFOSTEXのアクティブスピーカー「PM0.4c」はアマゾンで1組26721円で買えて、距離1メートルくらいで聴く分には申し分ありません。幅13センチ、高さ22センチ、壁の前にあるパソコンラックの棚に押し込んでいるので低音が出すぎ、背後に向いたバスレフポートにスポンジを差し込み殺しているほどです。10センチのスピーカですから大空間で鳴らすのは無理ながら、私の使い方なら高音部ソフトドームの精緻さもあってほぼ万能です。
年末には70歳になりますが。高音域を聞く能力など衰えを感じません。低音が良く出るスピーカを至近距離で聴きますから、大音量にすることもなく周囲にそんなに迷惑は掛けないようです。スピーカで聞けるとリラックスできます。新ヘッドフォン・イヤフォンと合わせて音楽と音そのものの楽しみ方が今回ぐんと幅広くなりました。効果に対して意外とお金が掛かっていないと思われませんか。