第655回「韓国の闇コロナ・スキャンダル、百万が検査中」

 死亡者が少なく「K防疫」の優秀さを誇る韓国の新型コロナ対策は「砂上の楼閣」と疑われます。23日、韓国政府が発表する新型コロナ「検査中」の件数が日々に増えて百万を突破しました。大流行中の現在で1週間分の検査数を束ねた数に相当、感染数の信頼性に大疑問です。以前から疑惑を持たれていた死亡者数の不自然さも歴然としてきました。2014年に《奇怪な韓国の闇、民衆は達観する「愚政府・愚役人」》を書きましたが、現在のムンジェイン政権の姑息な体質からすると闇はもっと深そうです。韓国政府の統計数字を9月前半に記録した結果をグラフ化したので異常ぶりをご覧ください。  新型コロナの感染統計は1週間サイクルで変動しますから2週分を含む9月1-15日をウオッチしました。この間に219万件の検査があり、新規感染は26581例でした。統計をそのまま信じるなら検査数の1.2%が陽性、25.3%が陰性であり、「検査中」に積み上がった分が6.1%、どこにも入らぬ「不明分」が67.4%もあります。感染統計の体をなしていません。23日現在の検査中は「1,034,720」でした。

 元の統計数字は「go.kr」と明記のウェブhttp://ncov.mohw.go.kr/bdBoardList_Real.doから日々に記録しました。過去に遡っては見られませんから、こんなにズサンでも気にしないのでしょうが、実態をチェックする気が無い現地マスメディアも酷いと申し上げます。生の数字に興味がある方のために「PDF版」を用意しました。

 新規感染26581の行方がまた不可解です。期間の最後に治療・隔離中が1058減り、治療済みが25514増えて死亡者が88出て、合計すると24544です。これでは2000人ほどが行方不明になります。死亡者が少なすぎる点がまず目を引きます。

 韓国のコロナ死亡者は昨年、英国BBCが報じた《新型コロナウイルスによる本当の死者数は? 各国の超過死亡を見る》でも《韓国 (2月01日 - 3月30日)韓国の死者数は平年より 5% 高く、平年より 2400 人が多く死亡した。政府発表によるCOVID-19死者数「163」、その他の超過死者数「2215」》と疑念が呈されています。

 朝鮮日報が掲載しているグラフを以下に掲げます。高原状になった新規感染が減る気配を見せていないのに、最近の死亡者数は下がっています。日本の場合、収束傾向が進み感染ピークから半分程度に減ってようやく死亡者が減り始めています。韓国のように新規感染が曜日ごとの新記録で増えていく状況で、まず死亡者から減っていくはずがありません。  韓国行政の不正実例を14日に韓国SBSが《"死者が求職者に変身"就職実績の水増し》(韓国語)として報じています。《死者の個人情報で求職申請が12043件、死亡者が就職した登録の件は974件に達する》《死者を実績に上げた職業カウンセラーは1549人でワークネットに登録されたカウンセラーの12%》

 迅速に多数の検査が売り物のK防疫です。新型コロナの検査数が水増しできるなら公費検査料が懐に入れられます。ゴマ化した部分の検査結果が陽性でも陰性でもなく「検査中」になったと解釈するのも可能。また「検査中」に積み上がった分は無症状感染者ではないかと疑う向きもあります。SNSで検索すると現在の大流行入り時点では「検査中は30万程度」だったようです。