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団藤保晴の |
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第121回「リンク切れ対策に特効薬があった」
(2002/07/18)
この連載を始めて5年が経過した。皆さんご存じの通り、私のコラムではリンクが非常に大きな意味を持つ。取材した資料を明示するだけでなく、関心を持った読者に自ら検証してもらう「メディア・リテラシー」の場になっているからだ。最近、偶然に見つけたのだが、「本とコンピュータ」の子雑誌「奇抜と実験」からの出張コラム「電子本クロスレビュー【番外編1】『インターネットで読み解く!』」で、好意的に論評いただいていると同時に耳の痛い指摘を頂戴した。「こういう古い(といっても1998年!)コラムを読んでもっとも気になるのはリンク切れのURLがあることだ。不幸にもそれがいちばん読みたい記事だったりすると、コラムの魅力も一気にうしなわれかねない」と。リンク切れの深刻さは私も前から気づいていた点であり、丸5年の節目に対策として特効薬を探し、効き目を試してみた。 ◆私の考えるリンク切れ対策は二つ
「goo」と「infoseek」を検索の両輪にしてネットから社会を探る――この連載を始めて数ヶ月で、リンク切れがかなりの頻度で発生すると知った。そのために、当初は当該URLのアドレス紹介に止め、直ぐに内容へのコメントに入っていたものを、リンク切れになっても意味が通じなくならないよう、しっかり引用する方向に転換した。当時はそれくらいしか対策はなかった。
◆「復活・移転先発見とも不能」はほんの1割
googleだけでもかなり使えたから、両方あれば強力だろうと実際の場面で検証してみることにした。古い作品でニーズがあるものをと考え、検索サイト経由でアクセスが多いものから、3編を選んだ。1997/11/13の第27回「酸性雨問題に期限が切られた」に、1997/12/18の第32回「冷凍冷蔵庫に起きている事件」そして1998/07/09の第53回「明治維新(上)志士達の夢と官僚国家」である。冒頭の「奇抜と実験」で指摘されたのは「明治維新(上)」である。総合的学習スタートのせいか、いずれも最近、アクセスが増えている。環境、テクノロジー、歴史と分野的にもバランスがとれている。
Wayback Machineにデータ収集されていても、内容が壊れて読めないものがいくつかあり、これは不可とした。なお、リンクの数字からは、私のサイト内のコラムをリンクした場合は修正されていて当然なので除外してある。 以上3回分の結果を合計、リンク数とリンク切れ数に対する結果の内訳をそれぞれ百分率で示すと次のようになる。
リンク切れの多さは私にも意外なほど。また、Wayback Machineも万能ではなく、googleによるアシストが予想以上に効いている。結局、リンク切れのまま手の施しようがないケースは1割ほどに止まる。4年以上前に書いた3作品のリンク49件中、4件だけ。しかも、「地球温暖化防止京都会議」のように会議終了までだけ存在し、コラム発表時点で早くも消えていたリンクを1件含む。残りの「純リンク切れ」3件は個人のウェブサイトである。 この結果だから、私の2項目併用対策は「特効薬」と称していいと思う。なお、Wayback Machineは米国側が昼間の時間、非常に混雑している印象だった。反応が遅い時は、時刻を改めて調べ直すことを勧める。 注:多くの読者はご存じかと思い、敢えて触れていませんが、ほんの少し前に消えたページなら、Googleのキャッシュで探すのが簡便です。アドレスを入力すると、キャッシュがあれば答えてくれます。Googleの情報更新までの期間しか生きませんから、ちょっと古いリンク切れには無効です。 【リンクはご自由ですが、記事内容の無断での転載はご遠慮下さい】 ※ご意見、ご感想や要望はメールフォームで |